Moxy - Moxy

これでもか、ってくらいにロックの深さをひしひしと感じる今日此頃、どこから手を付けてもどっちに向かっても70年代縛りって事にしてもまだまだ新しく知る音が出てくる。それも更にハードロックという定義の中に縛ったとしても、だ。全く奥深い世界。更に近年では世界各国に実は様々なハードロックバンドが現地で活躍していて…と発掘されるから到底追いつかないが、もちろん追い掛ける必要もない。気に入って好きになるなら聴けば良い、ただそれだけ。でも、聴くと大抵カッコ良いところがあったりして、もしくはダサすぎるところがあったりして気になるんだよ。そんなことを久々に思った本日の発掘モノ。いや、発掘ったって、全然メジャーなバンドなワケで、自分が聴いてなかっただけです。
モキシーって知ってる?Moxyね、カナダのバンド。来歴は60年代あたりからあるらしいけどMoxyとしてのデヴューは1975年の「Moxy」。当時からZeppelinフォロワーのひとつと言われたらしいが、言われればそうかもなとは思うけど…そういう曲もあるな。ただギターリフを繋いで展開していく曲の作り方はZeppelin的ではある。カナダって、アメリカからの影響よりも英国のハードロックの影響が強かったと思う事がよくある。よく、ってもそんなに知ってるワケじゃないが、正統派英国ハードロックな影響下が多いんだもん。それはそれで悪くないし、寧ろ面白いと思うが、そこから個性を発揮して大成するってのはなかなか難しいんだろうと。そんなこと考えなくても良いのでアレだが、Moxyを聴いててそう思った。
しかし…Zeppelin的だ。歌がちょっとイモくさい部分あるけど音はかなり洗練されたハードロックで、ドラムがもうちょっと重ければかなりそれらしい線だ。普通にMoxyを最初に聴いたらファンになる気がするくらいにはかっこよい。ギターの音も悪くないし、生々しいバンド感なのに音がしっかり作られてる、ってジャック・ダグラスプロデュースなのか?しかもギターソロには幾つかトミー・ボーリンが参加しているって事でちょっと本物的サウンドになってるあたりもかなり良い。もっと早く聴いておきゃよかったな、とちょっと思った。
- 関連記事