Robin Trower - Bridge of Sighs

あんまりジミヘンフォロワーを追いかける気はないんだが、ネタ的にちょっといくつかチョコチョコっと聴いてみたりして楽しんでた(笑)。よく言われるのはウリ、ロビン・トロワー、フランク・マリノ、ランディ・ハンセンって感じだろうかね、B級まで進むともっとそのまんまの人とかいたりするみたいだけど、メジャーではそんなトコロ。一発芸に近い部分もあるけど皆好きだったんだろうなぁ、ジミの事、ってのがよくわかる解釈なのだろう。ジミヘン的な音って何となくわかるけど、そんなに個性的な曲ばかりじゃなかったからフォロワーとして言われるのはやっぱりジミヘン初期の音が基本なんだろう。「ELL」頃の影響〜って言われてあの世界じゃわからんし(笑)。
さて、ジミヘンフォロワーの中では最右翼且つ実力も伴っていると思われるロビン・トロワー、そもそも初期の全盛期プロコル・ハルムにも在籍していた人だからジミヘンと同時期にシーンにいた人だし、それがジミヘンフォロワーとして言われるのもどうなんだろ?って気がするけど本人はそれだけにジミヘンから直接的に身近に影響を受けたのかもしれないな。プロコル・ハルム時代のロビン・トロワーって特に個性的でもなかったし、もっと個性的な面々に囲まれていたからってのもあるか。んで、1973年にプロコル・ハルムを抜けてからの2作目のソロアルバムとなった「Bridge of Sighs」が一番ジミヘン的と言われてるようだ。
「Bridge of Sighs」の冒頭から一発目聴いた瞬間に失笑してしまうくらいに納得するワケ(笑)。あぁ、これがジミヘンサウンドか…なるほど、と。幾つかこういう如何にもジミヘン的な曲があって、そのあいだはスローブルース的な曲で隙間を埋めていて、結局それも含めてジミヘン的に聴こえちゃうから全編ジミヘンフォロワーな感じで、もうね、納得です、これは。しかもベースの人が歌ってるのかな、この人の歌がかなり黒くて暑苦しくてソウルフルなので余計に成り切ってる感が強くて素晴らしい。ジミヘンとか気にしないで…って無理だけどかなり初期のジミヘンだけを聴いて作ったらこうなります的な要素は詰め込まれてるよ。これでいいのか?って話の方が大きいけど、今でもきっちりとシーンでギタリストやっていられるくらいプロな人の作品だからこういうのもありだったんだろう。それにしてもよく研究してるわ。ロビン・トロワーの場合はギターを通してジミヘンを見て、そのまま返しているってトコだろうか。ジミヘンサウンドってこういうんだよっていうわかりやすさも提供してくれているが、もうちょっとドラムが暴れる方がもっとそれらしくなったんじゃないか?
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