Uri Jon Roth - Earthquake

ジミヘンの影響力は死後50年近く経った今でもかなり強烈に誇っていると思われるし、それは直接的ではないにせよギターの神様的な扱いも大いにあるのだろうと思うが、それにしても凄いことだ。いつだってジミヘンは生きているかのように雑誌の表紙を飾るし、普通に名前も出てくるのでさほどロックに興味ない人でも知ってたりする。んで、今回そっか〜なんて考えながらふとジミヘンフォロワーってのも最近は騒がれないけど昔は結構いたもんだな、と。自分も何かのギタリスト特集とかで大抵ジミヘンフォロワーとして知られる〜とか見たことあるもん。んで、その人達の作品を実はほとんど聴いたことがなかった。フォロワーって所詮パクリっつうかコピーみたいなもん?プロのモノマネだろ、くらい思ってたし(笑)。昔の偏見ってそうだし、そういうプロモーションってのもどうかと思うよな、やっぱ。って事でそういえばこの人もそう言われてたな…と。
ギター仙人ウリ・ロートのエレクトリック・サンとしてのスコーピオンズ脱退後最初のアルバム「Earthquake」なんてのを。スコーピオンズ時代からジミヘンフリークとして語られていたらしい、そしてソロ作「Earthquake」の頃には既にそれが定着していたとか…、いや、全然わからんです、その解釈。どこがジミヘンフリークなんだ?としか思えなくて、ギターのフレーズは別にジミヘン的でもないし、ブルースに根ざしたってのでもないし、歌が似てるわけでもないし、どうしてそう言われたのだろ?本人がジミヘン好きってのを公言していたためだろうか?それともジミヘンの恋人モニカと結婚したからだろうか?いや〜、ある種都市伝説的ですらある。ジミヘンの精神世界や宇宙観…「Axis: Bold As Love」で魅せた宇宙世界観を継承するというような意味では何となくわかる。この「Earthquake」を聴いてるとそういう宗教チックな宇宙観に繋がる部分、スピリチュアル的なトコあるからきっとそういう面をジミヘンフォロワーと言うのかもしれない。だが、それって、かなり高尚なお話で冨田勲なんかと同じ話なんじゃないか?なんて思ったり、よくわからん。
話を戻して…この「Earthquake」の頃はまだあのスカイギター開発前で、それほど仙人感している感じじゃない。ただ、楽曲はかなりカラフルに富んでいてジミヘン的な微妙にファンクノリを交えたフレージングを基調としたロックが幾つか、それとどうにも精神世界的なのがいくつか…特筆すべき曲はそんなに多く無さそうだけど、「Electric Sun」と「Sundown」はとっつきやすいキャッチーな曲じゃないか。しかし歌は…歌わない方が良いと思うけど、本人成り切ってるんだろうか、しょうがないな(笑)。んでさ、ギターソロとかオブリのソロとかもう完全にウリの世界の音だしフレーズだから美しくてメロウに演歌してて、これはもう凄い個性だし全体的にもちろんメロディアスなフレーズは特徴的。別にジミヘンフォロワーとかなしで普通にイケたんじゃないかなぁ…日本だけしかウケない旋律な気もするが(笑)。
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