The Specials - The Specials



スカ、レゲエ、ダブミュージック…どれも似たような裏リズムを強調したサウンドで、ロックのフィールドにそれを持ち込んだバンドとしてはザ・クラッシュやポリス、そしてもちろんボブ・マーリーなどだが、中でも異質のインパクトを放ったバンドがザ・スペシャルズやマッドネスではないだろうか?古い人にはホンダのシティのCMでのマッドネスのイメージも結構強烈だっただろう。真夏の暑い中でこれらのサウンドは実に心地良く感じるもので、暑さから生まれたサウンドだなぁと実感する。ま、そういう意味ではカリプソなんかもそうなのかもしれないけどロックから離れていくのでちょっとパス。
自分的にはこれらのサウンドに接するようになったのはかなり新しく、ジョー・ストラマーのソロ作第二弾である「Global a Go-Go」のリリースがあってからだからほんの4~5年前くらいだ。もっとも無意識で聴いていたポリスなんてのもあるし、クラプトンの「I Shot The Sheriff」なんてのもあったりそもそも「Hotel California」ってリズムレゲエじゃん、とかZepだって「D'ya Make'er」なんてのがあるワケだが、そうだね、どっちかっつうとスカってサウンドはあんまりなくってさ。新しいトコロではノーダウトってバンド(グウェン・ステファニーのバンドね)が好きなのでスカってこういうかっちょいいロックになるんだな、なんて感じだったくらい。あ、ビートルズの「オブラディオブラダ」てのもあるか。まぁ、どれも味付け程度で聴いていたんだけど、ジョーのセカンド聴いてからえらく真夏にダブサウンドってのが気に入ってしまって、ダブを探してたんだけど、どんなのから聴いていいのか今でも知らないので誰か教えて(笑)。気怠いダブね。
で、ジョー・ストラマーがライブでやってたのがザ・スペシャルズのカバーだったりしたワケで、改めて聴いてみたんだけど、これが心地良かったワケよ。軽快で真夏にピッタリのスカサウンド。軽すぎるくらいに軽くてさわやか♪ これも英国のバンドってのが面白いんだけど見事にツートーンサウンドを根付かせたもんな。時代はパンク真っ盛りだったにも関わらず、だ。ザ・クラッシュが採り入れる前の話なんだよね、それ。やっぱ英国って凄いな。彼等もスカっつってもダブの気怠さとファンクのグルーヴやレゲエな面など採り入れて、多分ジャマイカ現地からしたらかなり邪道なロックに聞こえるんだと思う。ロックだ、ってのはやっぱ感じるしさ。
そんなことでアルバムは二枚くらしかなくって、あとはシングルコレクションとかなので聴いてみるには大して手間がかからないし、心地良いし損はしないな。夏になると聴きます♪ あ、なんかコステロがプロデュースして仕掛けたってのもあるらしくて、パブロックとの接点も確かに感じられる。
- 関連記事
-
- Lee "Scratch" Perry - Essential Madness from the Scratch Files
- Black Uhuru - Red
- The Specials - The Specials