Renaissance - Azure D'or

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Renaissance - Azure D'or (1979)
AZURE D'OR - 碧の幻想 (紙ジャケット仕様) [SHM-CD]

 昔聴いてた音が今聴くとくだらなく聴こえたり、その逆の方が多いけど、全然響かなかったのが面白く聴こえたり…面白い部分が分かるようになってきたりすることも多い。偏見に凝り固まった耳で聴いてたワケだから、そりゃ自分の世界観以外は受け付けないってのは聞く範囲も狭まるわな。同じバンドのアルバムでもそういうのがあって、だからこそあのバンドはあのアルバムだ、みたいなのが確定できたんだが、今はそういう意味ではアレもコレもそれなりに…なんて大人の意見になっちゃって面白くないかも。どっちが良いのか分からんけどその時その時に響くものを聴いて楽しめれば良いかな。適当だけど(笑)。

 1979年にリリースされたルネッサンスの「AZURE D'OR - 碧の幻想」というアルバムは当時は驚きと諦めを持って迎えられたことで有名…、あの壮大なクラシカルオーケストレーションと共に美声を響かせた新機軸でのロックバンドのなれの果ての姿がここにあるからだ。その筋からはポップ化したアルバムで、これで終わったと言われており、まぁ、昔から聴いているとそう感じるのは否めないが、これはこれでかなり良質なポップスなんじゃないか、という向きもあるはある。この辺はどう捉えるかな〜、最初に聴いたアルバムが「AZURE D'OR - 碧の幻想」だったら入り口としては良いし多分ずっと好きな作品だろう、ってのはどのバンドのどのアルバムも一緒だな。それ以外で「AZURE D'OR - 碧の幻想」を聴く要素…ほとんどない(笑)。ルネッサンスというバンドを知れば知るほどその機会はやってこない気がする。

 アルバムとしての位置づけはそうなんだけど、ひとつの作品として聴いてみるとこれがまた良く出来てて、飽きることのないカラフルなポップ楽曲からお得意のクラシカル風アレンジによるちょっと凝った曲とかあって、アレンジも演奏もその筋だからポップの中でやればそりゃ面白くできるワケです。アニー・ハスラムが歌うからしっとりと上品な楽曲に仕上がるしね。後のエイジアが大成功したことを思えばこの路線は悪くなかったハズ。ちょうどELOとかの雰囲気も近いかな…、だから作品としてはジャケットも綺麗だし酷評されるほどの作品じゃない結構面白い異色なアルバムで、80年代の綺羅びやかさを予見するかのような希望に満ち溢れた作品だってのはあるな。ルネッサンスがこれをやる必要あるかってのが問題なだけだ(笑)。

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フレ
Posted byフレ

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