Leaves' Eyes - Symphonies of the Night

2 Comments
Leave's Eyes - Symphonies of the Night (2013)
Symphonies of the Night

 メタルをお嬢様が歌うという世界も随分と一般化してきて、日本なんかは今が旬って感じもあるが、北欧では既に一部分が定着しただけで皆進化してしまった領域になっている。バンドの分裂融合も多くてその辺も一大絵巻が書けそうだ。それはさておき、その元祖の部類でもあろうノルウェーのTheatre of TragedyのボーカルだったLiv嬢がドイツ人と結婚してそのまま組んだバンドがLeave's eyes。ほぼ紅一点だけで売っている状況、見事に奥様の売り方を知ってるよなぁ…。

 Leave's Eyesの新作「Symphonies of the Night 」もこの秋にリリースされてて、正直Leave's Eyesについてはバンドの音についての印象はそんなに強くなく、普通にゴシック・メタルでLiv嬢の歌が突き抜けて透明感が高いというだけが印象的だったので割とアルバム聴いてるけど印象に残ってない。今回の「Symphonies of the Night 」を聴いてて、こんなにストレートな歌謡メタルだっけ?と思ってしまったが、多分音楽的にはあまり作品ごとに違いはない気がするので、良質なフォーク的エッセンス込みのゴシック・メタル然とした音を出してくれるバンドと云うところか。今どんなバンド構成なんだ?と見てるとLiv嬢はノルウェーでダンナ他はドイツ人、二人はオランダ人と云う混血バンドになってる。その分民族性を打ち出した作風にはならないけど、ヘンにバイキング的な要素があるのは面白い。Liv嬢も怪訝なお姫様演じている感じの曲もあったりして、そういえばこの人の線の細いかわいい歌声ってのは正に助けたくなるかのような歌だもんなぁ…とデス声との対照感が見事。相変わらず美女と野獣の世界が描かれていて、久しぶりに純粋なゴシック・メタル聴いたなと云うか…。

 アルバム通して聴いてると割とシンプルな楽曲だけど骨格がしっかりしているからか聴きやすいのとアレンジなども飽きない感じにしつこくなく作られてるなぁと。そこにドラマ性が持ち込まれてて上手く出来てる。これくらい質素感あると良いし、Liv嬢の儚い歌声ってのはホント好む人多いでしょ、多分。弱々しいしねぇ…。そんな雰囲気でかなり面白い。しばらくこういうの聴いてなかったから新鮮に響いたのと、何と言うのかフォークメタル、っての?そんなエッセンスが心地良くて、トラッドをメタルにした感じ…何か訳分からん事書いてるけど、そういう感じ。独特の世界観のハイレベルなアルバムなのかもしれん…。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
風呂井戸  
この道は・・・・

 さてさて、EPICAは私は「Design Your Universe」で止まってましたんで、今回どうしようかと思案していました。やっぱり手を付けねばいけなそうですね(笑)。 そしてこの道は続くところ・・・・Lieves' Eyeですか、これは私は 「MEREDEAD」で止まっていましたが、今作はあれ以来なんですね。と言うことはかろうじて抜けてなかったです。しかし前作は”Metal Female Voices Fes. 2010”のDVD付きでなかなか意気込みが感じました。しかしLiv嬢(?)は良いのですが、どうもAlexanderのデス・ヴォイスは、私はダメなんですね。なんとかして欲しいです(笑)無理にそうしなくても良いのにねって言いたいのですが・・・。今作はやっぱりあのスタイルですか?。しかしここまではドラマティックなところはNightwishに軍配が挙がりますね。まあ、フオーク・メタルってとこで納得しましょうかねってとこです。
 この道は、2000年代の花でしたが・・・これからはどうかなぁ~~?とふと思うのですが。

2013/12/18 (Wed) 20:41 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

このヘンはキリがない、と言いつつなんのかんのと大体手を付けているというトコでして(笑)。
デスボイスは…ねぇ(笑)。

2013/12/21 (Sat) 20:49 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply