John Lennon - Imagine

「世界に平和を」…これほどチープに響くメッセージもないんじゃないかってくらいと思ってしまうってのは年を取った証拠なのだろう。ここ最近の日本を取り巻く環境を見ているとジョン・レノンのこのメッセージってのは一体何だったんだとおも思う。本当の人類の願いはそこにあるのか?いや…何も言うまい(笑)。まぁ、そんなマジメなお話じゃないです。自分と周りが平和なら良いんです、多分。ただ、平和ってもさ、些細なトラブルとか気分を害することとかなんて普通にあるワケで、それぞれ範囲を決めて平和を語るとなるとそれはそれで実現できない事なんだろうな、そして大きい意味で考えるとそれはもちろん成り立たないのだろう、とかね。考えてもしょうがないけど、少なくとも日本は平和でいてほしいと思うワケです。
1971年のジョン・レノンの多分一番有名な作品「IMAGINE」。これまで自分で書いてなかったのかとちょっと驚いたけど、音の好み云々で言ったらそりゃ書いてなくてもおかしくはないか。いや、全然キライじゃないし、寧ろ好きです、このアルバムは。ただ、余りにも響き過ぎちゃう…ジャニスの歌を聴いた時みたいに響いちゃうからあまり聞きたくないっていう支離滅裂なお話でしてね、そりゃもう昔は…それこそ高校生くらいの頃からしばらくは何度も何度も聴いて感動しまくってましたよ。アルバム丸ごとね。それからはあまり聴かないようになっていった。んで、久々に聴いてます、ジョンの命日ってこともあるから。(久々に思い出したんだが…(汗))。
ピュアな意味での感動はとうに超えていて、音的なところでこれだけ多彩なことをやっているってのはさすがだなと。曲の良さとか歌の表現力とか、常人を軽く逸脱しているからそれはもうともかく、アレンジとか曲の雰囲気とか楽器の使い方とか、多分ジョンが指示しているワケじゃない部分だと思うけど、それも見事でさ。スライドにしても口笛にしてもピアノにしてもギターにしても。そしてやっぱり楽曲の美しさ、繊細さが凄く出てくるワケで、ジョン・レノンが今の時代にいたらホントに呆れるだろうなぁと思うワケで、恥ずかしい事いっぱいあるんじゃないか、世界、と。世界中でビートルズとかジョン・レノンが好きな人がこんなにたくさんいるのに平和にならないって…、あ、聞いている人達の世界は平和に向かっているのか。もっともっと広めて心に穏やかさを求めましょう(笑)。
やっぱり凄く良いな、ジョン。響きすぎるのと自分がその頃の感覚に戻っちゃうのもある意味問題ありな大人だなぁ…、泣けてきた。やっぱりしばし封印(笑)。
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