Queen - Hot Space

2 Comments
Queen - Hot Space (1982)
Hot Space: Deluxe Edition

 英国ポップロック的な流れの中ではいつもクイーンの名が挙がってくる。今でこそそんなこと思われないバンドになっている気がするけど70年代ではその辺りのバンドと一緒にされていたようだ。一方日本ではキッス、エアロ、クイーンとハードロック的な三羽烏に例えられていた事でポップバンドというイメージから離れられたようだが、英国ではクイーン、スイート、ELO、10ccなどは同類に扱われることも多かったらしい。Pilot聴いててクイーンを彷彿してしまって、何か本物聴いてみたいな、と思いつつ本ブログに大抵の初期アルバムは登場しているので聴くだけにして(笑)、ここで登場するのはその流れだけを組み込んだだけで音的にはまるで関連性のないアルバムです(笑)。

 1982年にリリースされた当時の問題作「Hot Space」。当時の、ってのか後追い世代がまとめて聴いた時でも「?」ってなるんじゃないだろうか?コレ、クイーンがやる必要ってどこにあるんだ?と。好意的に見ればこんなファンクでブラコンな作品であろうともフレディは作ることが出来るしブライアン・メイはギターこそ入れられなかったけどバンド辞めずに参加してるぞ、とかそういう天才的な意味合いでの見方はある。一方ではこないだまで「ノー・シンセ」だったのが今度は思い切りシンセかよ、しかもロックじゃねぇだろ、これ、ってな怒り具合絶頂な反応。まぁ、自分がどうだったかと言うと微妙なんだよね、実はさ。70年代のクイーンはリアルで通ってないから80年代のクイーンのイメージが先だったんだよな。だからクイーン自体が好きじゃなかったもん。ただ、70年代のクイーンとか知るようになったら一気にのめり込んだけどね。だから好きとキライが混同していた。ただそれを含めてクイーンっつうバンドなんだからなぁ、と聴くには聴いてたけどやっぱ好きじゃなかったな〜。今久々に聴いてるけど、音としてはキライです(笑)。ただ、こんなの出来ちゃうんだっていう才能の凄さには脱帽。マイケル・ジャクソンじゃないか、これ、ってくらい。あ、マイケル・ジャクソンと一緒のセッションってもうリリースされたのかな?

 しかし…、つまらんアルバムだ(笑)。フレディの歌声はとんでもなく凄くてジョン・ディーコンのセンスもばっちり出ているみたいだが。不思議なのはこの頃ワールドツアーやっててどこもかしこも凄い人気だったってこと。「Hot Space」からはほとんど演奏されていないから往年の名前でライブやってたんだけど、DVDとかも幾つか出てる81/82年頃のライブは元々のクイーンのロックサイドが強調されたライブで完成度高いんだよね。そのギャップは面白いな〜と。

Vol. 2-Queen 40th Anniversary Collectors Box Set
Queen
Hollywood Records (2012-02-07)
売り上げランキング: 46,976


関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
クリタカ  
これは酷い・・・あんまりだ・・・

 前編通して聞いたのは初めてです。これが最初の出会いでお気に入りの方もいるかも知れないので、あんまり悪くも言えないですが・・・大学ノートにカタカナのルビまでふって書き写し、必死に歌詞を覚えようとしたあのバンドなのかと、別の意味で涙が込みあげてきます。ドラムは当時の技術でもこれくらいのプログラミングは可能だったでしょうし、ギターはいつ登場するのでしょう?ボウイとのコラボ曲だけを目当てに買うのもなぁ・・・
 何でも「あ~あ、昔は良かったよなぁ~」なんて愚痴るつもりはありません。しかし長いキャリアのバンドで全ての時期がお気に入りってのもなかなかいないですが、QUEENはその落差があり過ぎましたね。

2013/11/30 (Sat) 23:01 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>クリタカさん

フフフ…、いい感じのコメント、ありがとうございます。
まぁ、バッサリ書けば「クイーンがやらんでもいいんじゃね?つまらん…」ですな(笑)。
どんだけクイーン好きで擁護しても本作が一番だ、って人は皆無でしょう。
いたらいたでホントにクイーン好きなの?って訊いちゃうね。

2013/12/03 (Tue) 00:32 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply