Oasis - Definitely Maybe



90年代に彗星のように現れて以降ロック界のスーパースターとして君臨してしまったやんちゃ兄弟バンド、オアシス。最近の作品ではいまいちパッとするものがなくってそろそろまともにロックやれよと突っ込みたくなるくらいなんだが、最初期は彼等もかなり頑張っていて色々とやっていたんだよな。もう12年くらい前の話になってしまうんだが…。
そんな彼等の最初のアルバム「Definitely Maybe」はセカンドアルバム「(What's The Story) Morning Glory?」と共に最高傑作として挙げられることが多く、まぁ、やっぱり聴いていてもサードアルバム「Be Here Now」までがオアシスってバンドの全てを物語ってるかな、っていうところ。音楽的には変化もしないし成長もしないバンドってのがわかってきたからとりあえずいつでも同じようなモノが聴けるって意味では凄いかもしれない。そういう意味で今回は原点のファーストアルバムを取り上げてみた。まぁ、最初っからこんなサウンドだったワケで、ニルヴァーナあたりと並べて聴いてもそんなに大して変わらないじゃないかとも思うけど、やっぱりその辺は英国的な湿っぽさとメロディがあるんだよな。音的には従来のハードロックで聴けた歪んだギターのサウンドじゃなくって、もっとマイルドに広がりを持った歪ませ方で、仲間内では「イナゴの大群」サウンドって云ってた(笑)。
そうだなぁ、オアシスって良い曲いっぱいあるんだけど、聴いてると凄くかったるくなってきて心地良くなるっつうかさ、投げやりになっちゃうんだよね。そういう気怠さが彼等のサウンドの売れたトコロなんだろうな。癒し系的なダルさ、っつうかね。このファーストアルバムでも最初っから「Rock'n Roll Star」っつう快作が入っててノレるんだけど、次「Starmaker」では何かもうかったるくなってくるしさ(笑)。…とは云え、「Live Forever」なんつうイケたメロディの作品もあたり…、まあ優秀なバンドだよ。世の中ナメてるトコロがいいね。熱狂的に好きってワケじゃないけど聴いてるとああいいなぁ、って思える。こいつらビートルズになりたかったんだな…、って聞くとさ、ちょっと興醒めしちゃうんだけどさ。
ちなみに彼等がシーンに出てきた頃、ハードロックともニューウェイヴでもなくって、でもギターはレスポールで歪ませてて、エラくキャッチーでかったるくって、こんなギターの音は70年代ハードロッカーからしたら許せん、みたいな感じだった。だからまともにオアシス聴いたのって2000年に入るか入らないかくらいの頃。そしたら結構練られてる曲構成とか良い曲だったりとかがあって、聴いてよかったな、って思った。新しいモノ苦手なのかもしれん(笑)。
ちなみに昔書いたレビューはこちら♪
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