Roy Wood - Boulders
4 Comments
Roy Wood - Boulders (1973)

ロックの世界に於けるポップのアーティスト、って考え方、捉え方は普通のリスナーにはちょいと捉え難い部分なんだろうと思う。普通のポップミュージシャンだってポップだしロックのミュージシャンだからって何が違う?みたいなトコでさ…、アイドルとの違いは他人が曲を作ってるか自分達でやってるかの違いがあるけど、そうするとエアロスミスとかボン・ジョビとかってのはアイドルになってしまう(笑)。シンガーソングライター的なトコロもともかくながらポップな風味で聴かせるだけでやってることは実にマルチな、ロック的なグチャグチャ感で…とかそんな意味合いかも。何か定義ってしないと面倒だけどしても面倒(笑)。
1973年にリリースされたロイ・ウッドのソロアルバム「Boulders」だ。実際には1969年には完成していたってことで名前が売れるまではリリースさせてもらえなかったのかもしれないが、最初から最後まで徹頭徹尾一人で作り上げた作品として知られていて、その内容については割と後付的に知られているみたいな感じだ。端的に書けば名作でも何でもない、と思う。一人で作ること自体はとんでもなく凄い事だけど、リスナー的に出てくる音楽を聴く側としてはその中身のお話になるので…、いや、超良質なポップが詰め込まれていてキッチュでユニーク、そしてどこか可愛らしくてファンタジックという自分的には好きな要素がふんだんに詰め込まれているんだけどマジックがないから…、ちょっと予測できてしまう音の流れが多いからイマイチっていうイメージ。ドラムとかやっぱ叩けるっていう程度でしかないからフレーズに面白味はないし、どの楽器についてもグイグイするプレイってのは見当たらない。歌でも鍵盤でも、だ。だからロイ・ウッドの魅力が全楽器に分散されて平均化されてしまっていることでちょっとレベル感が下になったのかと思う感じだ。誰か人を使って出来たらもっと生き生きとした躍動感あるアルバムになっただろうなとも思う。そこまでの状況じゃなかったんだろうとは思うけど。
でもね、キャッチーだよ、やっぱ。当然ながら時代の反映も受けてカラフルでマジカルな感じでビートルズチックでもありもっとキッチュな感じでもある。でも天性のメロディメーカーだから鳴ってる音は耳当たりも良いし楽しめる。つくづく一人プレイヤーってのがもったいなく思うものだ。そしてこの「Boulders」があってこそこの後の稀代のポップメイカーとしての才能が発揮されたのだろうと思うと、重要な位置づけにあるアルバムという事実は変わらないのですね。アーティストにはそういう作品も必要です。

ロックの世界に於けるポップのアーティスト、って考え方、捉え方は普通のリスナーにはちょいと捉え難い部分なんだろうと思う。普通のポップミュージシャンだってポップだしロックのミュージシャンだからって何が違う?みたいなトコでさ…、アイドルとの違いは他人が曲を作ってるか自分達でやってるかの違いがあるけど、そうするとエアロスミスとかボン・ジョビとかってのはアイドルになってしまう(笑)。シンガーソングライター的なトコロもともかくながらポップな風味で聴かせるだけでやってることは実にマルチな、ロック的なグチャグチャ感で…とかそんな意味合いかも。何か定義ってしないと面倒だけどしても面倒(笑)。
1973年にリリースされたロイ・ウッドのソロアルバム「Boulders」だ。実際には1969年には完成していたってことで名前が売れるまではリリースさせてもらえなかったのかもしれないが、最初から最後まで徹頭徹尾一人で作り上げた作品として知られていて、その内容については割と後付的に知られているみたいな感じだ。端的に書けば名作でも何でもない、と思う。一人で作ること自体はとんでもなく凄い事だけど、リスナー的に出てくる音楽を聴く側としてはその中身のお話になるので…、いや、超良質なポップが詰め込まれていてキッチュでユニーク、そしてどこか可愛らしくてファンタジックという自分的には好きな要素がふんだんに詰め込まれているんだけどマジックがないから…、ちょっと予測できてしまう音の流れが多いからイマイチっていうイメージ。ドラムとかやっぱ叩けるっていう程度でしかないからフレーズに面白味はないし、どの楽器についてもグイグイするプレイってのは見当たらない。歌でも鍵盤でも、だ。だからロイ・ウッドの魅力が全楽器に分散されて平均化されてしまっていることでちょっとレベル感が下になったのかと思う感じだ。誰か人を使って出来たらもっと生き生きとした躍動感あるアルバムになっただろうなとも思う。そこまでの状況じゃなかったんだろうとは思うけど。
でもね、キャッチーだよ、やっぱ。当然ながら時代の反映も受けてカラフルでマジカルな感じでビートルズチックでもありもっとキッチュな感じでもある。でも天性のメロディメーカーだから鳴ってる音は耳当たりも良いし楽しめる。つくづく一人プレイヤーってのがもったいなく思うものだ。そしてこの「Boulders」があってこそこの後の稀代のポップメイカーとしての才能が発揮されたのだろうと思うと、重要な位置づけにあるアルバムという事実は変わらないのですね。アーティストにはそういう作品も必要です。
- 関連記事
-
- City Boy - City Boy
- Roy Wood - Boulders
- The Electric Light Orchestra - ELO 2