Chicken Shack - Ok Ken

いつの時代だってブルースロックはワクワクする。ブルースってのは若い頃から聴き始めていつまで経っても聴き続けられる音楽ジャンルのひとつで、結果ブルースってのは若者の音楽でもありジジィの音楽でもあるワケだ。ところがブルース・ロックとなるとちょいと事情が異なってきて、しかも英国のブルースロックとなるとごく一時期のサウンドでしかない。まぁ、総じて70年代英国ロックの初期は大半がそこに属することになるのだろうが、その中で突き抜けたバンドは皆が知っているワケで、その次ともなるとSavoy BrownとChicken Shack、Fleetwood Macになるだろう…ってことで実はあまり手を伸ばしていないこの時代のバンド郡をちょいと…。
1969年にリリースされたChicken Shackのセカンドアルバム「Ok Ken」だが、書き始める前にだ、そもそもこの辺の英国ブルース3大バンドと呼ばれるバンド郡のアルバムは自分がこのヘンを漁っている頃はことごとく手に入らなかった。おかげで全然聴けることなくタイミングを逸していったバンド郡の類で、ようやく探し当てたアルバムはさほど大したものでもなく、がっかりした記憶も多々…。おかげでこの3大ブルースバンドと呼ばれる類はハマることなく、どちらかと言えば線の細さが目立って自分好みのブルースロックの世界でもなかったのできちんと何枚も聞いてない。特にSavoy BrownとChicken Shackはまるで手に入らなかったし、本作「Ok Ken」なんてもう見ることすらなかったくらいだ。レコードでこのジャケット見た時はジャケットの面白さに結構感動したけど、そこに付いてた値札も結構な代物だったなぁ…。
気を取り直して…「Ok Ken」をCD時代になってから聴いたが、やっぱりさほど面白いものじゃない。って言うと語弊があるが、Chicken Shackのアルバムの中ではかなり際立った作品で、これがダメなら他もダメだろってアルバムと言われてた作品。そりゃ時代性もバッチリで演奏にしてもドロドロで気合の入った、そしてクリスティン・パーフェクトも在籍している傑作だからね。ところが自分的にはあまり…ってのが本音。スタン・ウェッブのギターもフレディ・キングそのままのように弾いてて良い感じだけど、イマイチハマり切れない。ロックさ加減の少なさなのかも。妙に器用だったからブルースそのものが出来ちゃって…でも、本物の図太さはないし、かと言ってロックでもない…そのヘンだろうなぁ、自分がイマイチに感じるのは。人の好みは色々です。
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