Blue Max - Limited Edition

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Blue Max - Limited Edition (1976)
Limited Edition

 そういえばこのヘンの音なら…と久々に某コレクションを覗いて適当に啄んでみる…、おぉ…一発でとんでもないものに出会えたぞとしばし喜びその音の洪水にハマってる。そもそもがそういうコレクションなのだからあまり外すことはないが、今の気分にピッタリのとんでもない音が出てくると嬉しいよね。モーターヘッドの後だから軟弱なのは聴けないワケよ。やっぱそれなりに気合入ってないと。だからと言ってタンクとかじゃなくても良いな〜ってことで引っ張り当てられたので良かった。

 Blue Maxと言うカナダのバンドのアルバム「Limited Edition」からだ。来歴はもちろん知らないが、1974年頃の録音らしい。とんでもなくヘヴィな音を出してくれるので気合入りっぱなしに聴けてありがたい。英国の湿っぽい空気とは異なるがかなりその辺を意識したヘヴィバンドで、重さと曲のスローテンポさはよくあるサバスやヒープなどからの影響を思わせる部分もあるが、もうちょっと器用な部分もあるのだろう。曲によって音の重さにバラつきがあるのがどうにもマイナーな感触。一体何がしたかったんだ?みたいなトコロあって、好きなのは分かるんだよ、分かるんだけどどうしたいんだ?ってアルバムになってるのも面白い。コイツを10回聴いてるヤツってのはなかなか強者だろうと思うし。それにしてもどんな曲なんだ…、アマチュアレベルの延長でしかないけどやっぱり好きなんだ、ってのが伝わってくるバンド。よくこれをメジャーなレコードとしてリリースしたもんだ…いや、マイナーだったのかもしれないが。

 でも良いなぁ、こういうのって。どんどんとシンプルで熱い音に和まされていく自分がいて、結局70年代ロックが一番心地良いワケです。古いのが良いってんでもなくって何かこう…直接的に伝わるってのかな、そういう感覚が一番分かりやすいからだろう。いいな。自分もこのBlue Maxの作品は何度も聴かないだろうとは思うけど聴くとそんな感覚になれるのが良い。うん、さすがだ。





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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
伏竜鳳雛

10回はおろか、私も3回くらいしか聴いていませんが…(笑)
資料によると1974年の初ライヴ時にヴォーカルとギターはいずれも15才、ベースに至ってはなんと弱冠12才!
当時のみならず輓近においても類を見ぬ若年バンドですが、唯一の作品としてこのアルバムを残し成功を手にすることなく解散したようです。
全体としてはガレージな味も具えたシンプルなハードロックですが、ラストの未発表2曲が異色です。
1曲目はAC/DC風、2曲目は「血まみれの安息日」を思わせるヘヴィな曲…
この2曲の存在で全体のイメージが大きく向上しています。
もちろん、本来の持ち味である単刀直入なサウンドで評価するべきバンドなのでしょうが、ことにこの2曲目(Tomorrow's Sorrow)は、個人的に70年代カナダHRの殿堂入りです。

2013/11/11 (Mon) 22:46 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

そんな年齢だったとは…。Clear Blue Skyなんてまだ大人な方だったんですね(笑)。
時代とカナダという場所柄からすれば相当にインパクトを放っていたバンドだったのかな〜と。こういうの好きです。

2013/11/15 (Fri) 17:58 | EDIT | REPLY |   

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