motorhead - Aftershock

ガツンっ!と気合の入ったの聴きたいっ!ってのがムクムクと沸き起こってきた時に出てきてくれたガツンどころじゃないアルバム、聴く前からどんなのかわかってるし、期待を裏切らないだろうこともわかってる安心安定のバンド…そういう所から10年一日的なバンドやアルバムってのがウケるんだなと納得。Van HalenやAC/DC、Ramonesなんかもそうだが、忘れちゃいけない…我らがmotorhead。レミーが倒れただの映画が云々だの話題もあるけど、そんなのお構い無しの圧倒的ぶっ飛びR&R…R&Rなのか、これ?いや、でもハードロックじゃないしメタルじゃないしパンクでもないし、ホント、不思議な音だよなと改めて感じるばかり。
2013年、こないだ出たばかりの新作「Aftershock」だ。まずは聴いてくれ…、確実にぶっ飛ぶから。これが21作目の新作アルバムだって?30年選手のバンドの新作でこんなぶっ飛ぶアルバム聴いたことないぜよ。時と共に迫力を増しているのはともかく、全盛期って多分今じゃないのか?ってくらいの傑作アルバムですよ「Aftershock」は。トリオバンドなんて誰も思わないし、古いバンドだなんて誰も思わない、寧ろ若いモンですら着いていけないんじゃいか?ってくらいの勢いと凶暴性、何だろな、この凶悪性攻撃性ってのは。そうそう出せるもんじゃないけど別に難しいことはしていない…、これがロックのエネルギーだとしか言えない強烈なmotorheadサウンド、全く脱帽です。冒頭からもう燃えまくりでね、体の奥底からエネルギーが湧き出てくるワケよ。おうおう、何か文句あんのかい?ってくらい自分が強くなった気分になるワケで、いや〜、とんでもない。そういう傾向をわかってるのか3曲目ではこれまた驚くことにオーソドックスなブルースロックを奏でているという懐の深さ…意外なことにブルースなんてお手のものさと言わんばかりに当たり前に違和感なく…いや、あの声でのブルースだから違和感はあるんだけど、無理してる感は全くなくて普通にやっちゃってる。ただ、やっぱり途中で飽きちゃうのかmotorhead流ハードシャッフルに展開していく。そうなるともう一気にmotorheadの音になっちゃうから面白い。いや、ホント、とんでもないアルバム。そのシャッフルの後の「End of Time」なんてもうこんなスゲェの出せるのmotorhead以外にはあり得ない、ってくらいのシロモン。ちょっと参った…、いや、いいよ、このままぶっ飛んでくれっ!
ってな調子で「Aftershock」はアルバム全部聴いてるととんでもなく疲れます。ただ、退屈しないで一気に聴けてイチイチ気合が入っちゃうんだから困りモノ。しかも難しいことしてるワケじゃないから覚えやすいし、motorhead史上トップ3に入るアルバムと評価されるのも分かる。間違いなくそのレベルに入るし、そもそもHR/HMジャンルに於いても圧倒的に上位に位置する傑作だろう。いや、だからHR/HMというジャンルじゃないが。小難しいメタルや速いのやテクニカルなのもいいけどさ、こういうのが本物のロックだよ。ガツン、ってのはこういうのを言うんだよ。文句なしだろ。
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