Ultravox - Vienna

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Ultravox - Vienna (1980)
Vienna

 80年代近辺のあのヘンのバンドって聴かなかったなぁ…ロックンロール色が無かったからだろうと。R&R色ってどうしても何かこうストリートに密接した感覚とか「Yeah〜!」みたいなのとか(笑)でさ、ニューウェイブ系からニューロマンティクス的なのとかはやっぱり単なるポップス的で、昔の話だから陰鬱な世界とか絶望の淵とか芸術的世界なんてのを理解するはずもセンスもなく苦手なモノ、好みでないものとして識別していたワケだ。面白いものでバンド名しか知らないくせにそういう系統の音だ、ってことはなんとなく思い込んでいたりするのだからどんな情報網だったんだろう、アテにならん(笑)。ウルトラヴォックスもそんなテクノポップバンド的なイメージしかなくてボウイの布袋さんが影響を受けたバンドとか言ってたということくらいしか知らない…後はミッジ・ユーロってシン・リジィのツアーでゲイリー・ムーアの代わりにギター弾いてたとか…。まぁ、バンドエイドでの貢献でウルトラヴォックスってバンドを知ったのかもしれないけどね。

 1980年ミッジ・ユーロが参加して最初のアルバム「Vienna」。冒頭から延々とデジタリックなインストが続くのでもしかしたこのバンドってミッジ・ユーロが入って演奏重視のフュージョンバンドみたいなの目指したとか?なんて思ってしまうが最初がインストなだけでだった…良かった(笑)。しかし初めて聴いたけど、何と言うのかな、こういう音って…、悪い書き方になるんだけど、昔も今も思ってるのは80年代ポップスってあるでしょ?あれの出来損ないと言うか売れなかったバンド系ってのがこのヘンなんじゃないか、って言う感覚なんだよ。デュラン・デュランとかカルチャー・クラブってこういう音から発展したポップスな音みたいに聴こえるし(実際は多分逆だと思うけど)、そんなのから聴いたからこの手の音ってのはその未完成品達、大成しなかったバンド達みたいに考えられるワケで、じゃあデュラン・デュランとかが成功品か?と言われると、ある意味ではそうだけど音楽的にどうのとなるとちょいと違う…だから似て非なるものな世界ってのは理解しているけど、印象はそんなB級感。勘違いだろうけど。だからこそそんなバンドを知ってる聴いてる人ってオシャレだなというステータスもあったのかな。

 話を戻して「Vienna」の音世界に入ってみればそのままポップスの世界に入れるくらいにキャッチーで聴きやすく、デジタルチックな感覚も入ってて最先端的だったんだろう音で肉体派ロックとは雲泥の差がある。それでシン・リジィのギターもやってしまうとはミッジ・ユーロのミュージシャンセンスは抜群なのだろう。70年代の熱唱型ボーカルとはまるで異なるクールな歌唱法にコジャレたポップス的音楽、デペッシュ・モードみたいにデカダンを追求するでもなく80sポップスの元祖的音を作り上げていると言えば聞こえは良いのだろうけど、自分にはどうにもピンと来ない音でした。

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フレ
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