Fairport Convention - Angel Delight
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Fairport Convention - Angel Delight (1971)

フォーク、トラッドフォークなどの言葉ってそれぞれで捉え方が異なるのだろうなと感じることは多い。古い世代にフォークと言えばやっぱり全共闘的フォークみたいな感じだろうし、その後の世代のフォークって…何だろ?アンプラグドかなぁ…。アメリカのSSW好きだったらジョニ・ミッチェルとかディラン的なのだろうしカントリー系好きならジョン・デンバー的なのだろうしとか色々あるワケだ。英国好きにフォークと言えばトラッドになるし、それはもう幅が広いとは思うのだが、どうなんだろな。日本でのフォークってのは結構特殊と言うか攻撃的メッセージ手段として使われているのは面白いなぁ、と。パンク世代よりもよっぽどパンクなんだもん。あまり自分は聴かないから分からないけどそんな印象…それは多分昔の学生運動の背景に流れていたからなのかもしれない。もちろん自分は知らないんですが…。
英国トラッドフォークの進化系の道を真っ直ぐに歩んでいったFairport Conventionの6枚目の作品「Angel Delight」にはアシュレー・ハッチングスもサンディ・デニーもリチャード・トンプソンも脱退してしまってバンドの抜け殻とも言える時期だが、後世に渡っていくとそんな抜け殻などという言葉は微塵も当て嵌まらず、デイヴ・スォーブリックを筆頭に新しいFairport Conventionの世界が繰り広げられていくのだった。そもそもストーリー仕立てってのはトラッドの世界では多かったようだが、そんな世界への進出もこのメンツだからだろうと思われるし、メンバー全員が自分達の華の無さを認識していただろうし(笑)、だからこそ真摯に音楽的に面白いものが出来上がってきているような気もする。
「Angel Delight」はそんな気が抜けた成分があるもののデイヴ・スォーブリックの酔いどれな歌声が和ませてくれ、伝統あるFairport Conventionというバンドを場末のパブに引き戻しているかのような感じを受ける。前作「Full House」あたりの強烈なバンド内バトル的な演奏はまったく聴かれず、それは如何にリチャード・トンプソンが卓越した人だったか、またバンドもそれに見合う力量はあったもののその方向性を望んではいなかったってこともわかるし、だからこそ脱退も納得なワケだが関係性が悪いワケじゃないのも微笑ましくて良い。あのスリリングさはロック好きには堪らないが、「Angel Delight」で聴ける安定した酔いどれサウンドもなかなかオツなモンですよ。フィドルの酔いどれぶりが最高にイカしててね、ついつい惹き込まれる。この頃のライブとかも結構面白いし、華が無いバンドとは到底思えない躍動感溢れるサウンドはどこか気分を高揚させてくれるので好きです。フィドルとマンドリン、ギターの絡み具合が絶妙なのはともかく、ベースのデイブ・ペグのスタイルがなかなかユニークでメロディ楽器としっかり絡むんだよね。元々デイブ・マタックスのドラムもロック的だからメロディ楽器隊がユニゾンで進んで絡み、且つベースがそこに入るからさしずめジェスロ・タル…とは言わないけどさ〜(笑)。

フォーク、トラッドフォークなどの言葉ってそれぞれで捉え方が異なるのだろうなと感じることは多い。古い世代にフォークと言えばやっぱり全共闘的フォークみたいな感じだろうし、その後の世代のフォークって…何だろ?アンプラグドかなぁ…。アメリカのSSW好きだったらジョニ・ミッチェルとかディラン的なのだろうしカントリー系好きならジョン・デンバー的なのだろうしとか色々あるワケだ。英国好きにフォークと言えばトラッドになるし、それはもう幅が広いとは思うのだが、どうなんだろな。日本でのフォークってのは結構特殊と言うか攻撃的メッセージ手段として使われているのは面白いなぁ、と。パンク世代よりもよっぽどパンクなんだもん。あまり自分は聴かないから分からないけどそんな印象…それは多分昔の学生運動の背景に流れていたからなのかもしれない。もちろん自分は知らないんですが…。
英国トラッドフォークの進化系の道を真っ直ぐに歩んでいったFairport Conventionの6枚目の作品「Angel Delight」にはアシュレー・ハッチングスもサンディ・デニーもリチャード・トンプソンも脱退してしまってバンドの抜け殻とも言える時期だが、後世に渡っていくとそんな抜け殻などという言葉は微塵も当て嵌まらず、デイヴ・スォーブリックを筆頭に新しいFairport Conventionの世界が繰り広げられていくのだった。そもそもストーリー仕立てってのはトラッドの世界では多かったようだが、そんな世界への進出もこのメンツだからだろうと思われるし、メンバー全員が自分達の華の無さを認識していただろうし(笑)、だからこそ真摯に音楽的に面白いものが出来上がってきているような気もする。
「Angel Delight」はそんな気が抜けた成分があるもののデイヴ・スォーブリックの酔いどれな歌声が和ませてくれ、伝統あるFairport Conventionというバンドを場末のパブに引き戻しているかのような感じを受ける。前作「Full House」あたりの強烈なバンド内バトル的な演奏はまったく聴かれず、それは如何にリチャード・トンプソンが卓越した人だったか、またバンドもそれに見合う力量はあったもののその方向性を望んではいなかったってこともわかるし、だからこそ脱退も納得なワケだが関係性が悪いワケじゃないのも微笑ましくて良い。あのスリリングさはロック好きには堪らないが、「Angel Delight」で聴ける安定した酔いどれサウンドもなかなかオツなモンですよ。フィドルの酔いどれぶりが最高にイカしててね、ついつい惹き込まれる。この頃のライブとかも結構面白いし、華が無いバンドとは到底思えない躍動感溢れるサウンドはどこか気分を高揚させてくれるので好きです。フィドルとマンドリン、ギターの絡み具合が絶妙なのはともかく、ベースのデイブ・ペグのスタイルがなかなかユニークでメロディ楽器としっかり絡むんだよね。元々デイブ・マタックスのドラムもロック的だからメロディ楽器隊がユニゾンで進んで絡み、且つベースがそこに入るからさしずめジェスロ・タル…とは言わないけどさ〜(笑)。
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