Sandy Denny - Rendezvous
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Sandy Denny - Rendezvous (1977)

ロックのボーカルだとあれはこれと自分の基準が出来上がってきてて好きだとかキライだとかああだこうだと言えるんだけどトラッドフォークの女性シンガー達になるとどれもこれも味わいあって良いじゃないか、ってトコに落ち着いてしまってキライってのは無いんだよ。クリアーボイスだとかハスキーだとか甘えた声質とか色々あるけど熱唱するワケじゃないからそんなに極端に違わないからさ、…ってか違いを理解しろって話なのだろうが…。そんな中でもサンディ・デニーだけはやっぱ異質だなと思う。ただ、そのサンディ・デニーの歌声が自分で聴いた時に凄く好みかと言われるとそうでもなかったりする…。ただ、やっぱりちょっと太めの声質と安定した音程のブレない声…、天使の歌声ではないがどこか彼方で憧れる歌声って言えるのかな、フラつきがまるでない歌で、ロックとかブルースとか歌ったら面白かったかもね、っていうのもある。
サンディ・デニーのソロ名義4枚目にしてラストアルバムとなった「Rendezvous」は1977年にリリースされた新たなステップに進むかのような作品で、ジャケットからしてポップシンガー的な側面を出して商業路線に乗るのかとも思わせる印象だ。だからサンディ・デニーの作品の中では一番最後に手を出したアルバムです。時代的なものとこのジャケットがあってちょっとポップに寄ったんだろうな、と勝手に思ってたから後回しにしてたんだけど、意外なほどそうでもなかった。そりゃそうかとも思うけど、純粋にトラッドフォーク的かと言われればそうじゃないので、サンディ・デニー的には随分ポップに寄った方なのだろうか。エルトン・ジョンのカバーなんてやるあたりがそんな気がするが、この「Candle In The Wind」がこれまたサンディ・デニーにぴったりと合ってて良いな〜と。この人、何でも歌えるもんなぁ、この手のは。速い曲はアレだけど歌を聴かせるのはさすがだしね。
「Rendezvous」は始めの印象と違って割とカラフルに彩られている感触のあるアルバム、その分一般にも聴かれる要素はある。ただ、こんだけ色々と英国モノ聴いていると最初のリチャード・トンプソン作の「I Wish I Was a Fool For You」からしてあぁ、リチャード・トンプソンのギターで大英帝国の重さだなぁ…と安心できる音なのだよ。「Take Me Away」なんてフリートウッド・マックにいたBob Westonなのかな、ギターソロがそんな音で入っててロックしてるしさ、クレジットをよく見ればスティーブ・ウィンウッドやフェアポート勢がいたりして結構なモンに仕上がっているし、人脈も実力も貴重な人だったんだってのが分かるね。ただ、この人の場合は楽器が生々しい方が素朴な歌声が入ってきていいかな、っていう感じ。あまり他の楽器が彩ってしまうと元々地味な歌声だからちょっとね、って思うのはダメかな。「One Way Donkey Ride」とかいいなぁ〜、っつうかもうやっぱアルバム全部良いわ。欠点があるとしたら明るい気分にはなれない、ってことくらいか(笑)。しかしこんなのも今じゃ「Rendezvous: Deluxed Edition」デラックス盤なんて出てるんだなぁ…。

ロックのボーカルだとあれはこれと自分の基準が出来上がってきてて好きだとかキライだとかああだこうだと言えるんだけどトラッドフォークの女性シンガー達になるとどれもこれも味わいあって良いじゃないか、ってトコに落ち着いてしまってキライってのは無いんだよ。クリアーボイスだとかハスキーだとか甘えた声質とか色々あるけど熱唱するワケじゃないからそんなに極端に違わないからさ、…ってか違いを理解しろって話なのだろうが…。そんな中でもサンディ・デニーだけはやっぱ異質だなと思う。ただ、そのサンディ・デニーの歌声が自分で聴いた時に凄く好みかと言われるとそうでもなかったりする…。ただ、やっぱりちょっと太めの声質と安定した音程のブレない声…、天使の歌声ではないがどこか彼方で憧れる歌声って言えるのかな、フラつきがまるでない歌で、ロックとかブルースとか歌ったら面白かったかもね、っていうのもある。
サンディ・デニーのソロ名義4枚目にしてラストアルバムとなった「Rendezvous」は1977年にリリースされた新たなステップに進むかのような作品で、ジャケットからしてポップシンガー的な側面を出して商業路線に乗るのかとも思わせる印象だ。だからサンディ・デニーの作品の中では一番最後に手を出したアルバムです。時代的なものとこのジャケットがあってちょっとポップに寄ったんだろうな、と勝手に思ってたから後回しにしてたんだけど、意外なほどそうでもなかった。そりゃそうかとも思うけど、純粋にトラッドフォーク的かと言われればそうじゃないので、サンディ・デニー的には随分ポップに寄った方なのだろうか。エルトン・ジョンのカバーなんてやるあたりがそんな気がするが、この「Candle In The Wind」がこれまたサンディ・デニーにぴったりと合ってて良いな〜と。この人、何でも歌えるもんなぁ、この手のは。速い曲はアレだけど歌を聴かせるのはさすがだしね。
「Rendezvous」は始めの印象と違って割とカラフルに彩られている感触のあるアルバム、その分一般にも聴かれる要素はある。ただ、こんだけ色々と英国モノ聴いていると最初のリチャード・トンプソン作の「I Wish I Was a Fool For You」からしてあぁ、リチャード・トンプソンのギターで大英帝国の重さだなぁ…と安心できる音なのだよ。「Take Me Away」なんてフリートウッド・マックにいたBob Westonなのかな、ギターソロがそんな音で入っててロックしてるしさ、クレジットをよく見ればスティーブ・ウィンウッドやフェアポート勢がいたりして結構なモンに仕上がっているし、人脈も実力も貴重な人だったんだってのが分かるね。ただ、この人の場合は楽器が生々しい方が素朴な歌声が入ってきていいかな、っていう感じ。あまり他の楽器が彩ってしまうと元々地味な歌声だからちょっとね、って思うのはダメかな。「One Way Donkey Ride」とかいいなぁ〜、っつうかもうやっぱアルバム全部良いわ。欠点があるとしたら明るい気分にはなれない、ってことくらいか(笑)。しかしこんなのも今じゃ「Rendezvous: Deluxed Edition」デラックス盤なんて出てるんだなぁ…。
Sandy Denny
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売り上げランキング: 72,215
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