Rage Against The Machine - Battle of Los Angeles
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初めてバンド名を聞いた時から妙なバンド名を付けるのがいるもんだ、と訝しんだものだが、まさかこれほどまでに1990年代の音楽シーンに影響を及ぼすバンドとは思いもしなかった。まだまだロックは進化するものだなぁと感心してしまったのもそのひとつだが、このバンドも最初から好きで聴いたワケではなく、耳に入ってくる側からやたらと気になるサウンドとメッセージ色っつうかパワーを感じたので音的にはさほど興味はなかったもののロックだな、というのだけはわかっていて…、ま、その辺はキャリアの問題だが(笑)。バンドの経歴とか思想ってのはあまりよく知らなかったし、まさか90年代のアメリカになってそんなに反逆すべきことがあるとは思わなかったのでちょっと驚いた。
いわゆる黒人差別ではなく、単に人種差別を受けることの多かった二人がバンド活動の源となったようで、ボーカルのザックの反逆的思想、闘う思想がこのバンドのパワーであり、歌詞の内容でもある。まともに訳詞を見たことないけど、相当ダイレクトな反逆思想を歌っているようだ。さしずめ日本ならばスターリンとかになるんだろうけど、それよりも過激らしい。で、問題はそれがアメリカで滅茶苦茶売れた、ってこと。やっぱりアメリカは病んでいる。ま、それはともかくとして、サウンド的には聴いたことのない独自のモノで、基本的にはラップ…になるのかな?それともハードコアパンクになるのかな?引きずり込まれるような重くてパワーのある独特のリズムにノイジーなギターが乗っかってきて、そこに怒りの全てを詰め込んだような歌、というか声が入ってくるって感じで、聴いていると緊張する。楽しめる音楽ではないよな。90年代のパンク。
アルバムでは「The Battle of Los Angeles」っていう三枚目の作品が気になったので聴いてみたんだけど、初期を知っているファンからは大人しくなったと言われる作品らしい。が、十分に重い。で、初期を聴く…。なるほど…、エネルギーがまだサウンドに傾いていたんだろうなぁ、って感じで確かにうるさい。多分歌詞とかよりもパワーで押し切るみたいな面が強いかな。でも、ファーストのジャケットって強烈だよ、これ。いいの?歴史を紐解いている時に目にする写真だけど…、まぁ、それがバンドの思想なんだろね。個人的にはあまり政治面をロックに持ち込むのは好きではないけど、それで政治面に目を向ける時もあるワケだから効果としては絶大だと思う。ただ、若いウチはそこから思想が出来上がっていくこともあるので怖いなぁとも思うけど…。だからレイジがアメリカで売れたってのは問題アリでしょ、ってなるんだけどね。
ま、思想の話になってしまったんだけど、単純にロックとして聴くならば、相当ヘヴィーでインパクトのあるアルバムで、全てが凝縮されたような音作りも緊張感を高める効果なのか、結構疲れる音。でも、激しく燃えてくるサウンドなのでたまに聴きたくなるね。幸い歌詞は英語なので自分にはダイレクトに入ってこないから単に反逆的なロックとして聴いてる。ロックって色々な音楽の融合だけど、まだまだ融合していくんだねぇ、と感じるよ。
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