Steve Hillage - Green

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Steve Hillage - Green (1978)
Green

 イマイチよく解っていないギタリストの一人、スティーブ・ヒレッジ。ゴング時代からそのスペイシーなギターの音はヘンだな〜、よくこんなん出せるな〜とか思ったけど、ギタリスト的な側面と言うよりも奇人的な意味で聴いていた感が強い。ギターをきちんと弾かせたら多分相当に弾けるんだとは思うが、それをしないで宇宙音の再現にひたすら取り組んでいる…と言うかその可能性をひたすら追い求めているギター弾き…ギター弾きと言うかギターの可能性をどこまでも追求していると言うべきか。そのおかげで出てくる音もスペイシーなものからアンビエント〜テクノ〜デジタル世界に通じるものになるのは至極当然の帰結。だからこそ70年代当時からして変人扱いだったワケだ。

 スティーブ・ヒレッジの1978年のソロ作品4枚目となる「Green」というアルバムを聴いたのは随分昔の話だ。もちろんまるで理解し得なかった作品、どころかスティーブ・ヒレッジってアレだろ、ぶっ飛んだ音出してる人だろ?ダメだアレ、ってなくらいの会話だった。芸術の域としてはわかるのだが、好きキライで言えばあまり好みじゃないしロック的なガツンでもないんでそういう聴き方はない。ソフツのように馴染めるかと言うとそうでもなくて、やっぱちょっと解らない。「Green」はそういう意味ではかなりまとまりのある、そして広がる世界をきちんと表しているアルバム、しかも今にも通じるデジタルサウンドの原点でもある部分があるからか後世への影響も一発で分かるくらい原点なアルバムなので聴き応えがある。ただ、これを名盤だと言うにはちょっと違うかな…凄いアルバムだけど一般的に名盤っていうのではなくて、ある程度聴いた人が聴けば名盤だろうと。ミニマルとか好みな人は大丈夫かな。自分はミニマルって好きなんで「Green」は何とか分かる範囲だろうか。全曲じゃないけどね。

 これさ…明らかにシラフじゃわからんでしょ(笑)。宇宙的と言えば聞こえは良いけどトリップモンだろうと思うもんなぁ。ただ、何かわからんが凄い吸着度…何か聴いちゃうんだよな。ギタリストのアルバムとしては全く聴いてなくってスティーブ・ヒレッジっつうアーティストの作品としてのお話になる。もっとギターギターしたの聞きたかったのにこんな世界に辿り着いてしまうのはいつものことか…(汗)。



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フレ
Posted byフレ

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