Steamhammer - Reflection

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Steamhammer - Reflection (1969)
Reflection

 人脈辿りによるどこまで行くのかロック史みたいになってるんだけど楽しくてやってるだけなのでどこでどうなるか分からんし、一方向にしか進めないので多分岐するバンドなんかに出会うと誰の人脈に進むべきか…なんて悩みも出て来たり、Quatermassもそうだけど他のメンバーの人脈で進めばそれはそれで全然違う展開になっていっただろうし…とかある。そんなの気にしないでドンドンと適当に進めていくのもいいでしょ。最近じゃブログそのものも廃れてきているしニッチにやってきゃいいんだよ、好きに。そんな意味ではTwitterやFacebook(やってないけど)もちょっと陰ってきてるしねぇ…、今を生きる的にはSNSって良いんだろうけど、ライブラリやデータベース的に後から探すってこと考えるとログが残ってるだけじゃダメなんだよ。ある程度体系化出来ないと。ロック史なんて書けないけど、こんだけブログ書き続けてるとそれなりに体系化されてるんだよ、多分。ホントはそこからHPにして更に纏めていこうと思ってた…っつうか途中までやってあるんだけどメンテが出来ない。でも、どっかでやらないと。何故って自分で見返して覚えておきたいからっていう理由でして…そんなもんです。

 1969年にデビューしたSteamhammerという英国のバンドのファーストアルバム「Reflection」、全く売れなかったらしくほぼ無視状態だったようだ。オリジナルのジャケットとは異なるメンバーショットのジャケットの方が知られていた。それもこれもRepertoireからのCD化でようやく聞けたのだが、アルバムとしての評価はこの後の「Mountains」や「Speech」に集まっていて、初期作品は割と見向きもされなかったようだ。再発時の評価のお話なので今は割とフラットになってて、バンド単位で評価されているかもしれない。最終アルバムとなった1972年リリースの「Speech」でのベーシストがオリジナルルネッサンス解体後のルイス・セナモで、そうだな、そんなこともあったな…と思いつつ、ならばってことで思い出したのでルイス・セナモは参加してないけどSteamhammerのファーストアルバム「Reflection」なワケです。

 後に聴かれるハードプログレッシブ的なアルバムの要素はまだ磨かれてなくて、あまりにもありきたりな時代背景を反映したちょっとヘヴィなブルース・ロックな音です。ただ、3コードでもマーティン・ピューってかなり変なセンスがあって、ギターがどれもこれも浮いている感じ。それこそがSteamhammerの特色となっているが、スタンダードなブルースベースの曲をこの人が弾くとホントに変。他のメンバーは平凡なのにマーティン・ピューだけ異質、それがバンドの核ってトコだ。ただ、単なるブルースばかりではなく、サイケデリック的なアプローチも入れつつ時代を意識した音にもなっているので、激動の時代を颯爽と駆け抜けていくバンドの資質が見え隠れしているのが面白い。

 うん、好きだねぇ〜、こういうの。イントロから曲が始まるまでワクワクしちゃうもん。始まるとダサくてしょうもないんだが、そのワクワク感の間が好き。

Speech
Speech
posted with amazlet at 13.10.05
Steamhammer
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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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クリタカ  
人脈買い

 シンガーが元DEEP PURPLEという事で買ったCAPTAIN BEYOND。ここの凄腕ドラマーのボビー・コールドウェルが、どっかで見た名前だと思ったらリック・デリンジャーんとこにいた人だ!などと感激してた時に見つけたARMAGEDDON。キース・レルフにはさして興味がなかったですが、マーティン・ピュ-の火を噴くようなギタープレイに打ちのめされてたどり着いたのがSTEAMHAMMERでした。
 厚手で造作の雑な紙ジャケのイタリア盤。ドキドキしながら聴いてみたら・・・なんだかモコモコした音のへヴィーブルース・・・というよりブルースそのものではありませんか!途中でJETHRO TULLの聴き覚えのある曲に八ッとさせられましたが、全体として期待のはるか下を通過してくれました(笑)。その後体裁のいい国内盤の紙ジャケ再発時、最高作といわれた「Mountains」も買いましたが印象に大差なく、このラインの人脈旅は終わっちまいました!さっ、次の旅探しだ!!

2013/10/09 (Wed) 21:39 | EDIT | REPLY |   
クリタカ  
大変失礼しました

本作にJETHRO TULLの曲なんぞ登場しませんね。「ベネフィット」聞きながら書いていたものですから、申し訳ありません、間違えてしまいました。

2013/10/09 (Wed) 21:46 | EDIT | REPLY |   
デューク中島  
木にメンバーが乗ってる薄いグリーンのジャケット

私が持っていたのは 西ドイツ盤でしたかね。このバンドは、遡って これにたどり着いたら イメージが狂って 良さが分かりにくいかも知れませんね。最初に ブルースロックを聴くつもりで これを聴くと良いかも。60年代のホワイトブルースの名盤です。

2013/10/10 (Thu) 18:59 | EDIT | REPLY |   
フレ  
スティームハマー

>クリタカさん
その辺のバンドは全部つながってくるんで面白いですね。アルマゲドンとスティームハマーなんて同じリフあるしマーティン・ピューのギターはエグくて面白いです。ヘヴィブルースから逸脱したかったけど…ってバンドでしょうかね(笑)。

>デューク中島さん
Reperoireからのはその緑色のジャケットだったと思うんですがいつしかオリジナル盤のジャケになってたみたいで、自分もそっちの印象あるんですよね。

2013/10/13 (Sun) 09:15 | EDIT | REPLY |   

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