Roger Glover - The Butterfly Ball
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Roger Glover - The Butterfly Ball (1975)

ロジャー・グローバーのイメージってのは普通はディープ・パープルのベーシストとなるのだろうけど、何故か自分にはあまりそういう印象が強くない。理由は単純でディープ・パープルをまともに通って来なかったからというだけで、そこに辿り着く前に英国プログレッシブ・ロック史でロジャー・グローバーを知ってしまったという方が大きい。もちろん名前は知ってたけど、そしてディープ・パープルもそりゃ聴いたけど、そんなにハマり込まなかったし、しかもベーシストなんでガキの頃の自分からしたら後回しだったしさ(笑)、ところが英国のロック史にハマっていってプログレッシブ・ロックを紐解いていくと全然別の角度からトータルアルバムの秀作ってことで紹介されてきたのが「The Butterfly Ball」という作品。まぁ、始めはディープ・パープル関連の人のだからちょっと違うんだろうしな〜と敬遠していたから聴いたのは結構後になってから。
1975年の作品ってことでミュージシャン、アーティストとしては一番脂の乗っている時期だっただろうし、一方ではバンド活動にはうんざりしていたこともあってか元来ディープ・パープルが持っていた音楽性とはまるで異なるアーティストの側面が強く出てきたロジャー・グローバー最初のソロアルバムと言える作品「The Butterfly Ball」。これがね、「ブリティッシュ・ロック列伝」か何かに取り上げられててさ、どんなんだろ?って思うワケ。文章で紹介されるとどうしてもディープ・パープルのロジャー・グローバーがディープ・パープル関係の人脈でグレン・ヒューズ、ディオ、カヴァデールなどに歌わせている豪華アルバム、みたいになっちゃっててさ、それでいて伝統的な英国のロックの香りをプンプンと放った作品と評されてて、イメージ浮かばないな〜って。とある時にボロボロのアナログ盤見つけて安かったんで買ってみた。そしたらびっくりさ、ってのが出会い。
上述の文章は全て無視してもらって作品の話だけするならば、この頃の英国ロックのユニークな側面を持ち合わせたアルバムです。ディープ・パープルの事なんか忘れてください。多才なロジャー・グローバーが仕事してディープ・パープルをやっていただけで本作「The Butterfly Ball」は彼のやってみたい音楽性が表現されている、即ち元来の音楽や英国人気質が出て来たもので形態としてハードロックを選ぶ必要はなかった、もっと素直にスタンダードに英国人をやっているというだけ、歌が必要だから人脈で色々引っ張ってきただけって位置付けです。だからハードじゃなくて、どっちかっつうとジェスロ・タルとかケビン・エアーズの雰囲気に近い別物です。パープル関連のボーカリスト達が並ぶのも面白いんだけど、ちょっと驚いたのはジョン・グスタフソンの参加。ご存知クォーターマスの人で、断片断片でディープ・パープルとの絡みはあるんだけど、ここでも出てくるか〜、それなのに大成出来なかった人なんだな〜と。
しかし、「The Butterfly Ball」はボーカルが替わっていきつつもトータルアルバムとしての統一性からひとつの絵巻物語を聴いているような感覚に陥る、作品の質の高さを実感できる秀逸作品。名盤とは言わないけど、これこそこの頃の英国ロックの味がきちんと出されているアルバムなのでちょっと誤解していた自分がもったいなかったな〜と反省するアルバムです。

ロジャー・グローバーのイメージってのは普通はディープ・パープルのベーシストとなるのだろうけど、何故か自分にはあまりそういう印象が強くない。理由は単純でディープ・パープルをまともに通って来なかったからというだけで、そこに辿り着く前に英国プログレッシブ・ロック史でロジャー・グローバーを知ってしまったという方が大きい。もちろん名前は知ってたけど、そしてディープ・パープルもそりゃ聴いたけど、そんなにハマり込まなかったし、しかもベーシストなんでガキの頃の自分からしたら後回しだったしさ(笑)、ところが英国のロック史にハマっていってプログレッシブ・ロックを紐解いていくと全然別の角度からトータルアルバムの秀作ってことで紹介されてきたのが「The Butterfly Ball」という作品。まぁ、始めはディープ・パープル関連の人のだからちょっと違うんだろうしな〜と敬遠していたから聴いたのは結構後になってから。
1975年の作品ってことでミュージシャン、アーティストとしては一番脂の乗っている時期だっただろうし、一方ではバンド活動にはうんざりしていたこともあってか元来ディープ・パープルが持っていた音楽性とはまるで異なるアーティストの側面が強く出てきたロジャー・グローバー最初のソロアルバムと言える作品「The Butterfly Ball」。これがね、「ブリティッシュ・ロック列伝」か何かに取り上げられててさ、どんなんだろ?って思うワケ。文章で紹介されるとどうしてもディープ・パープルのロジャー・グローバーがディープ・パープル関係の人脈でグレン・ヒューズ、ディオ、カヴァデールなどに歌わせている豪華アルバム、みたいになっちゃっててさ、それでいて伝統的な英国のロックの香りをプンプンと放った作品と評されてて、イメージ浮かばないな〜って。とある時にボロボロのアナログ盤見つけて安かったんで買ってみた。そしたらびっくりさ、ってのが出会い。
上述の文章は全て無視してもらって作品の話だけするならば、この頃の英国ロックのユニークな側面を持ち合わせたアルバムです。ディープ・パープルの事なんか忘れてください。多才なロジャー・グローバーが仕事してディープ・パープルをやっていただけで本作「The Butterfly Ball」は彼のやってみたい音楽性が表現されている、即ち元来の音楽や英国人気質が出て来たもので形態としてハードロックを選ぶ必要はなかった、もっと素直にスタンダードに英国人をやっているというだけ、歌が必要だから人脈で色々引っ張ってきただけって位置付けです。だからハードじゃなくて、どっちかっつうとジェスロ・タルとかケビン・エアーズの雰囲気に近い別物です。パープル関連のボーカリスト達が並ぶのも面白いんだけど、ちょっと驚いたのはジョン・グスタフソンの参加。ご存知クォーターマスの人で、断片断片でディープ・パープルとの絡みはあるんだけど、ここでも出てくるか〜、それなのに大成出来なかった人なんだな〜と。
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