Weather Report - Heavy Weather

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Weather Report - Heavy Weater (1977)
ヘヴィー・ウェザー

 ジャコパスのような存在に接するとロックとジャズ、フュージョンなどの境目ってのが曖昧になる。よく音楽にジャンルは関係ないと言う人もいるが、ある程度のカテゴライズはないとワケわからなくなるし、ミュージシャン側でも困ることがあるだろうから言葉としてはあるべきだと思うもんね。あの人ってさ、どんな音楽なの、って言われてもジャンルという概念がなかったら表現できないし、誰それみたいってのも何か違うし、ジャズ系だね、とかロック系だね、まぁ、技巧派だから面白いんじゃない?みたいな会話は必要だろうと。それがさジャコパスなんかの場合は境界線が曖昧だから説明に困る。ジャック・ブルースみたいなベース…ではないワケで、ジミヘンみたいな人、だけどベースでしょ?う〜ん、唯一無二の存在感の人ってのはその人自体が名詞になっちゃうんだけど、どこまで有名かって話でさ…、ま、ジャコパスだったらそれなりに知られているのだろうから問題ないけど…、何の話だっけ?(笑)。

 自分では多分名前しか知らなくて音は聴いたことはあるのだろうけど、意識的に聴いたことはほとんどないであろうWeather Reportのアルバム、ジャコパスが参加しているのが聴きたくて適当に…1977年の「ヘヴィー・ウェザー」ってのをチョイス。「Teen Town」というジャコパス作の強烈な一曲があるってことだったんで。まぁ、アルバムだから最初から聴いていくんだが、どうにも物静かなムード音楽らしいフュージョンサウンドが続いてて、到底ロック的な視点からは退屈そのものの曲が流れてくるのにはちょっと参った。やっぱりフュージョンってかこの手のはダメだな〜、ジャコパスのベースはもちろんわかるし変態的ではあるんだが、まだまだバンドの志向をぶち破るほどのものではないし、バンドに刺激を与えたっていうレベルのものでしかないのかな〜と。それだけWeater Reportってバンドの体制がしっかりしていたってことだろうが、ベースだけ聴いているなら楽しめる。けど、そんな聴き方しないあからやっぱりどうにも…と。ただ、ジャコが作った「Teen Town」ってのはイントロからしてハッと目が覚めるものなので短い曲ながらも異質な音が聴こえるのだな。

 ただアルバム的にどうよ、ってなると自分の貧弱な耳ではこの音の素晴らしさは理解しきれないか。何度も取り組んで聴くというもんじゃないかな…もちろん凄い事いっぱいやってるんだが、しょうがないね、好みってのは。そろそろ歪みまくったギターとかが恋しくなってきたもん(笑)。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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ZITADA  

昔ジャコといえばコレかソロと人から聞いてまぁジャケ見て激しいインタープレイを想像してこちらを購入
それはそれはとてもムーディー(笑)たまに聴くとすごくいいんですけどね
ロック、プログレに片足突っ込んだジャズというならどちらかと言えばチックコリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーの一枚目が
個人的には軍配が上がります

2013/10/02 (Wed) 20:39 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ZITADAさん

チックコリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーも有名ながら未だ聴いてないんで、今度チェックしてみます。まだまだ深いなぁ…。

2013/10/06 (Sun) 23:40 | EDIT | REPLY |   

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