Small Faces - BBC Sessions

今の時代でもモッズってスタイルを好きなヤツとかいるんかな?多少はいるんだろうと思うが、何せ時代を経ていくとファッションも多岐に渡ってしまうんだから当然それぞれに紐付く人数ってのは減ってくるだろうし、その中で今時パンクなスタイルとかモッズなスタイルするヤツってかなり稀少品なんじゃないかと。街でもあまりパンクな格好とか見かけなくなってきたし…とかさ、女の子はまだ色々楽しめるから面白いと思うんだが男はコレって決めたらそれしか着ないワケで、それこそパンクならもうずっと革ジャンだったりモッズならモッズパーカーだったりするしさ、これからの季節ってそういうもんだろうし。そんな下らないことを感じながら60年代を突っ走ってくれたスモール・フェイセスです。
1999年頃にリリースされた「BBC Sessions 」がこれまたとんでもなくかっこ良いとの評判で…、その頃ってそんなにスモール・フェイセスに傾いてなかったから気にしなかったんだが、オリジナルアルバムのほとんどを当ブログで取り上げてしまったので「BBC Sessions」を引っ張ってきたってことです(笑)。いや、ただ、コレさ、凄いわ。スティーブ・マリオットってホント、ロックな人だったんだろうな〜と。しかもあんだけ歌が上手いし歌えるから余計に凄くてさ、もっともっとハジけられたんじゃないか?とか思うけどそこは一発芸人的な部分が強すぎたのかもしれない。時代をまたいでは生きていけなかったっつうか…、まぁ、それでももちろんロック史では伝説の人だから残ってて嬉しいんだが、そのスモール・フェイセスの最初期からのBBCライブ集なので、生々しく響くパワーが恐ろしくかっこ良くて汗がほとばしる。こういう「ガツン」ってのがロックです。歌にしてもギターにしてもベースにしてもものすごいパワーだもん。アルバムなんかでも凄いなって思ったけど、こうしてライブで聴くとやっぱりキレ具合が違って熱くなる。モッズファッションってのも良いんじゃない?って。
もちろんR&Bからの影響もあるけどブルースもあってそこにR&Rが入ってきて独特のスタイルが出来上がっている。それはもちろんスティーブ・マリオットの歌声に依るトコロが大きかったのか、バンドの音としての個性よりも圧倒的にそっちなのがこのバンドの不幸だったか、それでもこの「BBC Sessions 」に収録されている4年間のライブでは凝縮されたスモール・フェイセスを堪能できるのがありがたいな。オリジナルアルバムよりも絶対こっちの「BBC Sessions 」を聴いた方が良いもん。
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