Kiss - Detroit Rock City



ニューヨーク・ドールズ、1973年デビュー。エアロスミス、1973年デビュー。キッス、1974年デビュー。こうして見るとこの頃って結構良いバンドが並んで出てきた時期なんだなぁと感心。どのバンドも活動停止して復活、しかも大々的にって感じだけど、キッスは正確には再度メイクキッスになったってことで再生。復活アルバムもリリースしたけど、それはご愛敬。もちろん売上げ狙いの作品なのでまともに語るものでもなかろう、と勝手に解釈している。だってライブでもそんなのほとんど演奏しないし、彼等はプロとしてファンが望んでるモノを正確に理解していて、そのパフォーマンスと楽曲を提供している。だから古い曲と往年のパフォーマンスと花火で観客を楽しませてくれる一大芸人バンドになっているのだ。素晴らしい。
確かMTVのアンプラグドシリーズでの出演がオリジナルメンバーキッス再結成のきっかけになったんじゃなかったっけ?で、最初にメイクキッスに戻った時はもうそれだけで往年の、というか寝た子を起こすキッスフィーバーが起きてしまって、実はアメリカンエンターティメント上必要なバンドとして認識されて今日に至る、みたいな…もう10年くらいそんな状況でしょ?70年代のあの状況を知らない世代からしてみるとメイクキッスがあのパフォーマンスをまたやるんだ、っていうだけでタイムトリップできるし、知っているファンは思い出せるし、幅広い世代に受けた。もちろん自分も最初はたっぷりと楽しんだひとり。2001年にはそのままのスタイルでオリジナルメンバーで来日!ってことだったのでワクワクしながらチケット取ったら結局直前にピーター・クリスが不参加になって、エリック・シンガーで来日。ま上手かったから良いけどさ。それで東京ドームで何度もビデオで見た1977年「ヤングミュージックショウ」のパフォーマンスが目の前で繰り広げられててさ、うわぁ~ホンモノだ~って喜んでた。火吹きもあるし、ジーンは宙を舞ってるし血反吐吐いてるし、サイレンは鳴るし紙吹雪ももちろんあって…無かったものと言ったらエースのギターが燃え上がって宙を舞うシーンくらいじゃないか?メイクしてるから歳取ったなぁってのは気にならなくてその辺は良かった。
んなことで、来日公演レビューしててもしょうがないんで、ちょこっと音楽的なのを書いておこう。う~ん、どれでも良いけど、やっぱりオープニングを飾ったインパクトある、そして単純にかっこ良いっていうリフで攻め立ててくる「Detroit Rock City」だ。最初の自動車の音からしてえらく生々しい音でデトロイト、って雰囲気だし、それに続いて鳴らされるリフは簡単そうに聞こえて結構難しいけど、これまたヨシ。んでもってソロがソロらしくて、キッス!って感じだよ。このアルバムは結構聴いた。多分最初にキッスを聴いたのがこれだったんだと思うけど、だから故に結構聴いた。「Love Gun」も同じ流れで、まぁ、そのヘン行くと当然「Alive」や「Alive2」になるんだけどさ。
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