Baker Gurvitz Army - Live in Derby 75
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Baker Gurvitz Army - Live in Derby 75 (2004)

器用貧乏なロックバンド…と言っては語弊があるのかもしれないが、いつだってかっこ良いハードロックを奏でてくれるくせに全然表に出てこない愛すべき兄弟、ガービッツ兄弟。彼らの数多いバンド遍歴の中で、一番著名な人物を引き込んで間違いなく浮上する瞬間を狙ったバンドが今回のBaker Gurvitz Armyであろう、と思う。Gun〜Three Man Armyとハードロック一辺倒なキャリアを築き上げてきたガービッツ兄弟が、一時期はアフロに走っていたクリームのジンジャー・ベイカーをドラムに据えてお得意のハードナンバーを繰り広げていったトコロだ。セカンドアルバム「Elysian Encounter」からは専任のボーカリストとしてMr.Snipsを迎え入れて目一杯ハードロックテイストを振りまいたサウンドを繰り広げている。
1975年のダービーで行われた発掘ライブアルバム「Live in Derby 75 」なんてのを引っ張り出して聴いているが、やっぱり相変わらずのハードロック全開で、スタジオ・アルバムとは迫力と熱気が異なるライブ盤ってのは当たり前だが、かなり70年代のライブならではの雰囲気が出ている…即ちアドリブやインプロパートが強調されている部分もあって一曲づつのプレイが長い。ところが元シャークスのMr.Snipsもその辺は手慣れたもので、ボーカルが沈黙しているというシーンはさほど多くもなく、きちんとバンドのアドリブアンサンブルに参加しているというのは見事。お得意の抜け切らないが線の太いボーカルが良くも悪くもBaker Gurvitz Armyというバンドの顔になっていることで、ガービッツ兄弟は演奏に専念しているが、ジンジャー・ベイカーもまたしっかりと全力を尽くしてバンドに貢献している姿も聴いて取れるので、中途半端な腰掛けバンドではなかったというのがわかる。
熱いライブです。そしてエイドリアン・ガービッツのギターが冴えたライブでもあるのと、意外なことに鍵盤が目立つのも音楽性の幅の広がりだろうか。トリオ編成を得意としていたガービッツ兄弟からしたら5人編成など結構な編成だったんじゃないだろうか、その分音に厚みは滅茶苦茶出ているが、ジンジャー・ベイカーのドラムがアレなので音数が多すぎて耳障りという気がしないでもないが(笑)。しかしクリームの曲までここで演奏する必要あったんかなぁ…、かなりゴツゴツな感じで演奏していて明らかに手慣れていないような演奏ぶりで、どうしたって比べちゃうような同じアレンジだから余計に不利なんだが、まぁ、しょうがないか…「White Room」の最後のソロが無いってのはかなり欲求不満に陥る。ライブそのものはやっぱり一辺倒なスタイルで攻め立てて終わるというパターン、やや冗長な感じはあるけどこういうのはアリでしょう、うん。

器用貧乏なロックバンド…と言っては語弊があるのかもしれないが、いつだってかっこ良いハードロックを奏でてくれるくせに全然表に出てこない愛すべき兄弟、ガービッツ兄弟。彼らの数多いバンド遍歴の中で、一番著名な人物を引き込んで間違いなく浮上する瞬間を狙ったバンドが今回のBaker Gurvitz Armyであろう、と思う。Gun〜Three Man Armyとハードロック一辺倒なキャリアを築き上げてきたガービッツ兄弟が、一時期はアフロに走っていたクリームのジンジャー・ベイカーをドラムに据えてお得意のハードナンバーを繰り広げていったトコロだ。セカンドアルバム「Elysian Encounter」からは専任のボーカリストとしてMr.Snipsを迎え入れて目一杯ハードロックテイストを振りまいたサウンドを繰り広げている。
1975年のダービーで行われた発掘ライブアルバム「Live in Derby 75 」なんてのを引っ張り出して聴いているが、やっぱり相変わらずのハードロック全開で、スタジオ・アルバムとは迫力と熱気が異なるライブ盤ってのは当たり前だが、かなり70年代のライブならではの雰囲気が出ている…即ちアドリブやインプロパートが強調されている部分もあって一曲づつのプレイが長い。ところが元シャークスのMr.Snipsもその辺は手慣れたもので、ボーカルが沈黙しているというシーンはさほど多くもなく、きちんとバンドのアドリブアンサンブルに参加しているというのは見事。お得意の抜け切らないが線の太いボーカルが良くも悪くもBaker Gurvitz Armyというバンドの顔になっていることで、ガービッツ兄弟は演奏に専念しているが、ジンジャー・ベイカーもまたしっかりと全力を尽くしてバンドに貢献している姿も聴いて取れるので、中途半端な腰掛けバンドではなかったというのがわかる。
熱いライブです。そしてエイドリアン・ガービッツのギターが冴えたライブでもあるのと、意外なことに鍵盤が目立つのも音楽性の幅の広がりだろうか。トリオ編成を得意としていたガービッツ兄弟からしたら5人編成など結構な編成だったんじゃないだろうか、その分音に厚みは滅茶苦茶出ているが、ジンジャー・ベイカーのドラムがアレなので音数が多すぎて耳障りという気がしないでもないが(笑)。しかしクリームの曲までここで演奏する必要あったんかなぁ…、かなりゴツゴツな感じで演奏していて明らかに手慣れていないような演奏ぶりで、どうしたって比べちゃうような同じアレンジだから余計に不利なんだが、まぁ、しょうがないか…「White Room」の最後のソロが無いってのはかなり欲求不満に陥る。ライブそのものはやっぱり一辺倒なスタイルで攻め立てて終わるというパターン、やや冗長な感じはあるけどこういうのはアリでしょう、うん。
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