Schenker Pattison Summit - Endless Jam
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Schenker Pattison Summit - Endless Jam (2004)

やっぱ自分、ギターの音が好きだってことを自覚した(笑)。割と音に対してもどうでも良い部分あったんだけど好みドンピシャな音を聴いてしまうと、あぁそうだった、これが好きだったんだ、ってね。マイケル・シェンカーだけじゃないけど、かなり好きな部類の音だったりフレーズだったりするからもっと聴きたくなってきてね…、ってことで、ライブラリを漁る漁る…たくさんあるなぁ、この人のは。全盛期のが一番だがそれは置いといてちょいと毛色の変わったのを見つけた。
2004年にリリースされた「Endless Jam」ってアルバムなんだが、これはオールドロックのカバー作品でして…前々からマイケル・シェンカーがフリーとか弾いたらかなり面白いだろうな〜とか思ってたんでホントにそんな企画が実現してしまったことに驚いた。「Endless Jam Continues」ってのも出てて、そっちでは「レイラ」やってたりするんで、なかなかおもしろい試み。しかもメンツが面白くて…ってかドラムにエインズレー・ダンバーですよ。ベースはレスリー・ウェストと一緒にやってた人なんだが…、「Endless Jam Continues」ではティム・ボガードなんかも参加しているってことで昔の名前で出ています的な面々が揃ってのセッション、接点があったのかって方がちょっと驚きだが、何はともあれどんな風に料理されているのかも楽しみで、まぁ、マイケル・シェンカーだからいつもの音とフレーズで自身らしさを出してくるだろうと思ってたけど、それ以上の楽しみがあった。その前に、この作品からギブソンを捨ててディーンのフライングVに変わっているらしい。音を聴いてちょっと固い感じの音だなと思ったらそういうことだったのか、と。人間の耳は大したもんだ、そんなこともわかってしまうのか、と。普通はあんまりそこまでわからないんだけどねぇ。ドラムなんて自分は全然わかんないし…、ギターくらいかな、そういうのわかるのって。
んで「Endless Jam」だけど珍しく曲目書いておこうか。
Shapes Of Things (The Yardbirds)
Hey Joe (Jimi Hendrix)
Pearly Queen (Traffic)
A Whiter Shade Of Pale (Procum Harum)
Never In My Life (Mountain)
Long Misty Days (Robin Trower)
I Got The Fire (Montrose)
Voyager (Gamma)
The Stealer (Free)
Theme For An Imaginary Western (Jack Bruce)
Built For Comfort (Howlin’ Wolf)
このボーカルのディヴィー・パティソンって人もかなりブルースチックな歌でやや籠り気味な声だからこのヘンの曲歌うのも似合ってて雰囲気出てるんで良いんだよね。異質なのは確かにマイケル・シェンカーのギターだけで…、ただそれが見事だから文句の一つも出ない。エインズレー・ダンバーに至ってはリアル70年代な人だし。ヤードバーズの名曲でのギターソロの速弾きの展開はやや驚くものの、そう来たか、って感じでディーンVな音がモロに出ているかな。「Hey Joe」はマイケル・シェンカー的にジミヘン的に宇宙に飛翔している雰囲気で全編ソロを弾きまくってるんで聴き応え満点。トラフィックは元曲の軽さというかスワンプさを出した軽快なギターにちょいと驚く。意外とこういう曲が似合うな〜ってのが「青い影」で、クラシック的な音に対するアドリブのセンスは凄いな…、そんなに何も考えずに弾いてると思うんだがどうしてこんなに曲の雰囲気を昇華させていけるのだろう、って思うくらい。マウンテンはもう大好きだろうからノリノリで弾いてるのが目に見えてわかるし当然ながら違和感なしで聴ける…けどやっぱマイケル・シェンカーだ(笑)、初っ端からあのトーンと速弾きの連発でディーンVを楽しんでる感じ。フレーズはレスリー・ウェストを意識したアドリブもなんとなく多い気がするが。ロビン・トロワーってのもまた選曲が渋いがギターを出すには良いチョイスだったのかエフェクトから試しとばかりに実験しているようだ。モントローズのはもうモントローズがギターなんで…って思ってたけどマイケル・シェンカーがとんでもないギターソロを弾きまくってて驚きのソロになってる。この手のは同時代性もあって負けじとばかりに神の面目を引っ提げて弾いてるったとこかな。バラードチックな曲はパティソンその人のバンド、ガンマのカバーで思い切り泣きのギターを天然に弾いている神が素晴らしい。そしてフリーの「The Stealer」はギターも歌もかなりそれらしくて思い切りカバーって感じですな。ギターソロに入って聴いてるとそれがマイケル・シェンカーってことになってくるから不思議なものだ(笑)。そしてマウンテンの、クリームの代表曲にもなってる「Theme For An Imaginary Western」は嬉しかっただろうなぁ、こういう形で出来て。違和感はありまくりだけど本人成り切って弾いてると思うもん。最後はハウリン・ウルフあたりがやってたブルースソングで、ある種マイケル・シェンカーのブルース・ギターってここでくらいしか聴けないんじゃないだろうか?基本に忠実に3コードに沿ってブルースを弾いているんだから恐れ入る…ってかこんなにブルース弾けたんだ?いや、もちろん手癖フレーズが大半だけどこの音色ってのも珍しいしやっぱりこういうソロは聴けない。昔はそういうセッションもいっぱいやってたんだろうな…、意外な一面が聴ける…聴けるどころか発見できる一曲。
「Endless Jam」はなかなかおもしろい企画アルバムで原曲知ってる人にはもっと楽しめるだろうし、こうやってロックは再確認されているってのもいいね。

やっぱ自分、ギターの音が好きだってことを自覚した(笑)。割と音に対してもどうでも良い部分あったんだけど好みドンピシャな音を聴いてしまうと、あぁそうだった、これが好きだったんだ、ってね。マイケル・シェンカーだけじゃないけど、かなり好きな部類の音だったりフレーズだったりするからもっと聴きたくなってきてね…、ってことで、ライブラリを漁る漁る…たくさんあるなぁ、この人のは。全盛期のが一番だがそれは置いといてちょいと毛色の変わったのを見つけた。
2004年にリリースされた「Endless Jam」ってアルバムなんだが、これはオールドロックのカバー作品でして…前々からマイケル・シェンカーがフリーとか弾いたらかなり面白いだろうな〜とか思ってたんでホントにそんな企画が実現してしまったことに驚いた。「Endless Jam Continues」ってのも出てて、そっちでは「レイラ」やってたりするんで、なかなかおもしろい試み。しかもメンツが面白くて…ってかドラムにエインズレー・ダンバーですよ。ベースはレスリー・ウェストと一緒にやってた人なんだが…、「Endless Jam Continues」ではティム・ボガードなんかも参加しているってことで昔の名前で出ています的な面々が揃ってのセッション、接点があったのかって方がちょっと驚きだが、何はともあれどんな風に料理されているのかも楽しみで、まぁ、マイケル・シェンカーだからいつもの音とフレーズで自身らしさを出してくるだろうと思ってたけど、それ以上の楽しみがあった。その前に、この作品からギブソンを捨ててディーンのフライングVに変わっているらしい。音を聴いてちょっと固い感じの音だなと思ったらそういうことだったのか、と。人間の耳は大したもんだ、そんなこともわかってしまうのか、と。普通はあんまりそこまでわからないんだけどねぇ。ドラムなんて自分は全然わかんないし…、ギターくらいかな、そういうのわかるのって。
んで「Endless Jam」だけど珍しく曲目書いておこうか。
Shapes Of Things (The Yardbirds)
Hey Joe (Jimi Hendrix)
Pearly Queen (Traffic)
A Whiter Shade Of Pale (Procum Harum)
Never In My Life (Mountain)
Long Misty Days (Robin Trower)
I Got The Fire (Montrose)
Voyager (Gamma)
The Stealer (Free)
Theme For An Imaginary Western (Jack Bruce)
Built For Comfort (Howlin’ Wolf)
このボーカルのディヴィー・パティソンって人もかなりブルースチックな歌でやや籠り気味な声だからこのヘンの曲歌うのも似合ってて雰囲気出てるんで良いんだよね。異質なのは確かにマイケル・シェンカーのギターだけで…、ただそれが見事だから文句の一つも出ない。エインズレー・ダンバーに至ってはリアル70年代な人だし。ヤードバーズの名曲でのギターソロの速弾きの展開はやや驚くものの、そう来たか、って感じでディーンVな音がモロに出ているかな。「Hey Joe」はマイケル・シェンカー的にジミヘン的に宇宙に飛翔している雰囲気で全編ソロを弾きまくってるんで聴き応え満点。トラフィックは元曲の軽さというかスワンプさを出した軽快なギターにちょいと驚く。意外とこういう曲が似合うな〜ってのが「青い影」で、クラシック的な音に対するアドリブのセンスは凄いな…、そんなに何も考えずに弾いてると思うんだがどうしてこんなに曲の雰囲気を昇華させていけるのだろう、って思うくらい。マウンテンはもう大好きだろうからノリノリで弾いてるのが目に見えてわかるし当然ながら違和感なしで聴ける…けどやっぱマイケル・シェンカーだ(笑)、初っ端からあのトーンと速弾きの連発でディーンVを楽しんでる感じ。フレーズはレスリー・ウェストを意識したアドリブもなんとなく多い気がするが。ロビン・トロワーってのもまた選曲が渋いがギターを出すには良いチョイスだったのかエフェクトから試しとばかりに実験しているようだ。モントローズのはもうモントローズがギターなんで…って思ってたけどマイケル・シェンカーがとんでもないギターソロを弾きまくってて驚きのソロになってる。この手のは同時代性もあって負けじとばかりに神の面目を引っ提げて弾いてるったとこかな。バラードチックな曲はパティソンその人のバンド、ガンマのカバーで思い切り泣きのギターを天然に弾いている神が素晴らしい。そしてフリーの「The Stealer」はギターも歌もかなりそれらしくて思い切りカバーって感じですな。ギターソロに入って聴いてるとそれがマイケル・シェンカーってことになってくるから不思議なものだ(笑)。そしてマウンテンの、クリームの代表曲にもなってる「Theme For An Imaginary Western」は嬉しかっただろうなぁ、こういう形で出来て。違和感はありまくりだけど本人成り切って弾いてると思うもん。最後はハウリン・ウルフあたりがやってたブルースソングで、ある種マイケル・シェンカーのブルース・ギターってここでくらいしか聴けないんじゃないだろうか?基本に忠実に3コードに沿ってブルースを弾いているんだから恐れ入る…ってかこんなにブルース弾けたんだ?いや、もちろん手癖フレーズが大半だけどこの音色ってのも珍しいしやっぱりこういうソロは聴けない。昔はそういうセッションもいっぱいやってたんだろうな…、意外な一面が聴ける…聴けるどころか発見できる一曲。
「Endless Jam」はなかなかおもしろい企画アルバムで原曲知ってる人にはもっと楽しめるだろうし、こうやってロックは再確認されているってのもいいね。
Endless Jam Continues
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