Hank Mobley - Soul Station

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Hank Mobley - Soul Station (1960)
ソウル・ステーション

 昔々…そうだな、昔だ…(笑)、本人はついこないだと思ってるが、25年以上前だから昔だろう。ジャズ喫茶に入り浸っていたことがある。ジャズ喫茶ってもジャズバーとも言うし単なる溜まり場がジャズ好きなオヤジがやってるバーだったってな話でもあるのか、よく遊びに行っててそりゃもちろん宵の口から深夜まで激論議論アホ話ロック話などなど色々なことがあったな~と今でも一番面白く楽しい時代だったとは思う。みんなどうしてるかも知らないし、そのジャズ喫茶が今あるのかどうかも知らないけど自分の人生史の1ページではある。ジャズに関してはそれまで大人の音楽というイメージしかなくって、それはそれは映画で流れるジャズとかコジャレたトコロで聴くものくらいでしかなかったんだけど好きは好きだったんだよね。で、そういうジャズ喫茶に入り浸っていると当然色々と知識が付くので覚えるし感化されるし試してみたくなるし…ってかその前にアルバムが丸ごと聴けちゃうワケだからそれを探して聴くだけというお手軽さも知らないガキにしては入りやすかった。ただ、それを家で聴くと全然違う音として聴こえてくるから不思議なものだ。それ以来やっぱりジャズってのは家とかで何回も聴いてフレーズはある程度把握した状態でジャズ喫茶で大音量で良いアンプと良いスピーカーで音に身を委ねて聴くとものすごく心地良いということになり、更にそこに酒もあるから余計に心地良いというワケで、そういう聴き方が自分は一番好きだ。最近そういうの無いけど。忘れてた。

 ホントに色々覚えたなぁ…だからか今でもふと聴きたくなるしレコードとか見てても、あぁ、この人達と一緒にやってたんだ、このアルバム、みたいなのもある。本日のお題のハンク・モブレーの名はアート・ブレイキーのアルバムでの演奏で気になったサックス奏者として最初に知って、そこから「Roll Call」という超名盤に出会って一気に入り込んだ人。詳しいことは全然わからないんだけど、凄くマイルドでオーソドックスな音色の無難な…無難じゃないんだろうけど、耳障りの良いフレーズが心に染み入るサックスで、コルトレーンとかみたいに尖ってないから聴きやすいしこれぞジャズサックス、って感じなんだよね。フレーズも綺麗なラインで口ずさみやすくてキャッチーなのも良いかな。誰が聴いてもジャズだね~って雰囲気を出してます。あ、アルバムは今回は「ソウル・ステーション」というこれも名盤で、今じゃそれらも含めて4枚組CD「Eight Classic Albums: Hank Mobley」が出ててさ、凄いお得じゃないかこれ、って思ってね、ふと聴いてたワケです。ブルーノートのアナログ盤はホントに音も素晴らしいしジャケットも素晴らしいし…、この時期のブルーノート全カタログ制覇してみたかったなぁ~、ロックが忙しくて出来なかったけど。今からったってアナログ手に入れるのも大変だしね、オリジナル盤じゃなくても良いからアナログで揃えたら最高だな。

 「ソウル・ステーション」ってのは1960年の作品でこの頃は当たり前だったのか一日だけのライブ録音で終了、メンツはハンク・モブレーにウィントン・ケリー、ポール・チェンバースに御大アート・ブレイキーというカルテットでそりゃもう最高でしょ。極端なジャズアルバムとかも名盤扱いされるけど「ソウル・ステーション」はスタンダードに良質なジャズアルバムで心地良くなれる素晴らしい作品♪

Eight Classic Albums: Hank Mobley
Hank Mobley
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フレ
Posted byフレ

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