Queen - The Game

日常からロックや音楽に接していることが多いのだが、当然の如く実に色々なジャンルやサウンドなどの音を聴きたくなる、聴こうと思う、あることを思い出す、何かの会話から聴いてみようと思う、などなど誰のどのバンドのどんなアルバムを聴くかってのは様々な事がきっかけになる。そんな当たり前のことだけど聴く音楽が多岐に渡るとウチのブログみたいにある種の世界をちょっと幾つか極めてまとめて聴いていこう、ってこともある。また、もちろん逆に古いものも新しいものも混ぜこぜにライブラリから「あ〜、最近聴いてないな〜」ってことで取り出してくるものもある。もちろん「そんなんあるんだ?聴いてみよ」ってことで買うものもあったりするのだが、本日はたまたまのきっかけで…それも何となくの鼻歌で思い出したクイーンです(笑)。そういえばもう随分まともにアルバム単位では聴いてない気がするし、ライブ盤は割と聴いたり見たりしたけどオリジナルアルバムをまともに聴くことも少なくなったので久々にアルバム単位で聴いてますな。普通の事だったんだけど、何故か限られてきちゃって…、特に80年代以降のアルバムはその傾向が強くてライブバージョンばっかりで聴いてた感じ。
1980年にリリースされたいわゆるアメリカ侵略用アルバムとなった「The Game」。世代によるんだろうけど、ちょっとだけこのヘンは後追いだったので全然響かなかったアルバムのひとつ。一方世代ど真ん中の人はベストアルバムに挙げる人も多いし、その前からのファンは離れていくきっかけになったアルバムでもある。ひとつのバンドながらいろいろな側面を持つアルバムを出せたってのはある意味本物だったのだが、やっぱりリスナーとしては変わりすぎるとついていけなくなるものなのだ。昔は。今は何かミュージシャン側の意向も伝わってくるからファン側も認めている部分ってあるのかもしれないけどね。かと言って同じようなアルバムでもやる方は面白く無いだろうし、まぁ、その辺難しいもんだ。
その「The Game」というアルバム…、スゲェ良い作品だな(笑)。何が気に入らなかったんだろ、自分?ロック的ではない、ハードロック的ではない、昔のクイーンを思わせるロックじゃない、って言うトコロなんだろう。それは今聴いてても思うし、70年代と80年代の区分けが見事に感じられる作品でもあるからさ。でもアルバムを聴いてると次から次へと口づさめる曲ばかりで、それこそ全部鼻歌で出てくるワケだ(笑)。そんなに聴いた記憶もないけど、多分ライブではほぼ全曲演奏されているんだろう…この頃のライブアルバムって割と幾つも聴けたり見たりするしね。同時代のバンドからしたら明らかに頭ひとつ抜けたポップ感と言うか仕事としてきちんと作品を作っていったというトコロがあってそういう感性の敏感さがアルバムに反映されている…、ブライアン・メイなんかはこの路線に猛反発だったんだと思うけどさ、ブレインのフレディ・マーキュリーが理論的に会話したら多分その通りだ…ってことで納得して天才の前にひれ伏したと言う感じか。ロック感はないが、プロの音楽集団としての作品として見事だと思う。そこにたまたまジョン・ディーコンのブラコン趣味が重なってソウル色の強いアルバムになってる。更に言えばシンセサイザーの使用も過去のクイーンにこだわることなく普通に取り入れることにして時代に取り残されないように選択している。時代が回るとそんなことしなくても良かったのにと思うけど、ま、それも時代。
こんだけ理解して文句も言いつつ、聴いているワケだが普通にかっこ良いと思えちゃうんだから凄いよ、この「The Game」は。どっか認めたくない自分がいるんだけど、そう感じちゃうんだからクイーンって凄い。80年代のクイーンは別バンドだけど…、それでもかっこ良い。困ったもんだ(笑)。
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