Ipso Facto - Ipso Facto

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Ipso Facto - Ipso Facto (2009)
イプソ・ファクト

 ここ最近の中ではインパクトとか演奏力とか迫力とかロックの持つパワーとかそういうのを一切持たず、単純に自分の琴線に触れてしまってどこか懐かしいノスタルジックな世界へと連れて行ってくれたのが英国のPurson。ホントにそんなマイナーな世界を再現していくかっつうくらいにニッチな側面をクローズアップしつつも個性を打ち出し現代的に蘇らせているってことでとにかくリピートです♪んで、そうなると気になるのはこの娘って一体?って話で、Purson結成時のお話なんて見てると元Ipso Factoってガールズゴスバンドのフロントで〜とか出てくる。はて、なんぞや、それ?となってちょこっと調査。

 2009年にミニアルバム「Ipso Facto」が出ている程度で、その他はシングルなんだろうな、オンナの子達だけのバンドでファッション的にはオカッパでゴシック調の衣装に身を固めたバンドってことでそれなりに話題にもなり売れたらしい。PVとか見てても超クールで60年代のフランスって感じだな〜とか。バンドとしての音は特に何か印象に残るもんじゃないけど、ポストパンク時代の雰囲気、どこにも熱さが発せられてないと言うか、単音が続いて淡々と/ってなもんだ。しかしガールズバンドってどうしてこんなに先が細い音ばかりが出てくるのだろう?ってくらいに先が細くてひ弱な音。ただねぇ、面白いのはVo/Gtのロザリー嬢がもの凄い毒を持ったロックしてる感じ。この頃まだ19歳とかそんなんでしょ、この娘。大したもんだ。日本で言えば椎名林檎的かも。

 Ipso Factoっつうバンドは随分と活動期間が短くて「Ipso Facto」というミニアルバムくらいしかまともに残されていない…あとは「Harmonise」ってPVシングルが目立つくらい…ってもこのシングルが結構良いんだ。その間だろうなぁ、ロザリー嬢がメロウ・キャンドルとかヘンな70年代ロックのアングラに近いところに目覚めたのは…と思う。この頃自分達で曲を作っていたかどうかは知らないが、そうだとしたら無機質な音でしかなく、そこには叙情性とか我々が好むような要素は全く入っていないんだから。ただ彼女がロックの本質を持っていたってことくらいはわかる。そして数年でPurson「ザ・サークル・アンド・ザ・ブルー・ドアー」です。もちろんいろいろな影響や手伝っている人物がいたりとかあるだろうけど、あの境地に到達したってことが素晴らしい。そんなこともあってIpso Factoってバンドをちょいと聴いてみたのだった。








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フレ
Posted byフレ

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pepe  

一時期はThese New Puritansのツアーメンバーとしてキーボードを弾いていたこともあるというのだから面白い遍歴ですね。ポストパンク系のバンドを経て、Pursonで自分の音楽のルーツに戻ってきたという感じなのでしょうか

2013/08/06 (Tue) 20:58 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>pepeさん

These New Puritansから調べないといけないのですが(汗)、若いころからその才能を発揮しているってのは良いことですね。それにしてもPurson、最高です♪

2013/08/11 (Sun) 09:53 | EDIT | REPLY |   

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