Blood Ceremony - Eldritch Dark

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Blood Ceremony - Eldritch Dark (2013)
Eldritch Dark

 今度はカナダから出て来たBlood Ceremonyというバンド、その筋では割と知られたバンドのようで割と露出が多い…かも。2013年にリリースされたサードアルバム「Eldritch Dark」、サードアルバムってことはもちろんこの路線で3枚ものアルバムを出しているってことでして、それなりに受け入れられているようだからシーンは面白い、と言うか時代は繰り返すと言うべきか(笑)。このBlood Ceremonyの特徴としてはボーカルの歌姫によるフルートの音、になる。そう、フルートなんです。初っ端からフルートの音に感動します。ホント。ロックを聴いていてフルートが鳴るってのはそんなに多くないし、鳴っているバンドは大抵ハズレがないバンドが多いので自分的にはフルートという楽器そのものも好きだし、フルート入りのロックって挑戦的意欲があって好きです。

 Blood Ceremonyもご多分に漏れずかなり面白いサウンドになっていて70年代風味ハードロック…ドゥーミーバンドとしてはかなり楽しめるバンドで、フルートにヤニタ嬢みたいな歌(またこれか、ですが)に古めかしいハードロックの音、ギターの歪み具合やフレーズも全部古い。更にオルガンも入っててフルート。どんだけの最新機材でこんな音出せるんだ?って暗い古臭い音と空気が見事。若干ヘタ的に聴こえるバンドの器量も70年代風な感じで最近のバンドの音には絶対に聞こえないので楽しめる。どこか英国B級…カナダB級にしてはセンス良すぎるから英国B級的なバンドとして聴けるのは多分そのエッセンス入ってるからだろう。サイケやドゥームがあまり関係ない70年代アングラなハードロックな音だと思います。聴いてるとホント、そんな気になってくるから、自分達オールドロックファンが求めていたのは多分こういうバンドなのだろう。そのまま新しい世界観で名盤を出してくれたりしたらもう感動モノなんだけどね。

 今回入り口はサードの「Eldritch Dark」だったけど気に入ってしまったので一気に三枚ともまとめて聴いている今日此頃…セカンド「Living With the Ancients」もかなり良いな…、いや、この「Living With the Ancients」が一番良いかも、ジャケット以外は(笑)。などなど楽しめること請け負います、これ。





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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
魔笛の饗宴

1st,2ndは女性VoのオカルトHRの中では、比較的正統派のドゥーム/ストーナーの部類だったのですが、最新作「Eldritch Dark」ではかなりHR、プログレいずれへのアプローチも堂に入ったものとなり独自の境地に達しました。
やっぱりフルートと妖しいオルガンが70年代的雑駁さで秀逸です。
どうも最近、こういうバンドを聴き過ぎているせいか、ドゥーム/ストーナーの新作を聴いてもVoが男性だと何となく違和感をおぼえることすらしばしば…。
呪術的なサウンドには女性の声が合っている…って完全に思い込みですね。

2013/07/31 (Wed) 23:19 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

多分最近は自分もこの手のを聴くと女性Voじゃないと呪術的な雰囲気を感じないかも(笑)。
フルートは反則ワザですよ、これ。この手のでフルートとは参った。
初期も聴きまして、確かに完成度が高まった三枚目として映りましたね、これは。
なかなか期待を持たせてくれます♪

2013/08/02 (Fri) 22:15 | EDIT | REPLY |   

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