Lunatic Soul - Lunatic Soul
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Lunatic Soul - Lunatic Soul (2008)

サイドプロジェクトを機能させる程に才能溢れたアーティスト達は寸暇を惜しんで仕事をしているのか。ライフワークとも言えるのだろうが、自身の懐にある音楽観を出すにはひとつのバンドだけでは収まり切らないことからサイドプロジェクトなどでメンバーを集めて実験する、トライするなどと贅沢な環境に持っていけるというのはなかなかないだろうが、凄い事だと思う。周囲も含めて皆が賛同しなけりゃそんなワガママできないだろうしさ。ただ、最近目に付く人はそういう活動を普通に出来ている人も多いんで、ジャズ的な感覚での活動形態と言うのも不思議は無くなってきたのだろう。
ポーランドの名バンド、Riversideの主役であるMariusz Duda氏が上記の理由で始めたソロプロジェクトがLunatic Soulという名で、既にアルバム3枚くらいリリースしている。本業のRiversideも決して多作とは言えないが、EPなども含めるとかなりリリース数は多い方なので、それに加えて自身のソロプロジェクトであるLunatic Soulで3枚のアルバムリリースってのはどんだけ才能溢れる人なんだ?とも思う話。今回はその最初の2008年にリリースされたアルバム「Lunatic Soul」なんてのを…。
なんつうのかな…、アンビエント風味と言われているようだけど、確かに表現しづらい音楽…、Riversideから歪んだギターとかエッジの立った部分を抜いたような…、そんな印象が漂う音世界で、そうすると全体的にヘヴィロック的なものではなくなるんだが、面白いのはそれでいてRiversideと同じエッセンスでトライしているのもあったりするので、何かが足りないRiverside…でも、それでもかなりロックしてるぜよ、これ…、ってな感じ。更に浮遊感が出てくるのでアンビエントなんて生易しい括りでは収まり切らない枠で独自の展開を示している。「Out on a Limb」なんてRiversideそのものなのにエグいギターがいない…、ベースもドラムもあんな感じなのに。そこで物足りなさを感じるか、ひとつの世界観として感じるかはあるが、こういう曲はRiversideでやっても良かったんじゃないか、とも思う。一方ではやはりRiversideではやれないからLunatic Soulでそういう挑戦をしているのかもしれない。そういう感じの「マイナス何か」って曲がひたすら散りばめられているだけで、Riversideとの差異を楽しめるかどうか、だ。
自分的にはねぇ…、結局Riversideと同じ、ポーランド産の陰鬱系な流れはしっかりとあるしRiversideのあの曲と質感は変わらないから十分に楽しめる音でしたね。ただ、Zeppelin程とは言わないが、かなりの部分をギターのリフで曲のフックとしているRiversideと比較しちゃうとその分物足りない。そんだけ。だから拡大解釈としてはRiversideのボーナストラックみたいなもんだ(笑)。こういう音って他ではあまり聴けないし70年代ロックにはなかった音なのでやはり現代のバンドの音だな、と思う。

サイドプロジェクトを機能させる程に才能溢れたアーティスト達は寸暇を惜しんで仕事をしているのか。ライフワークとも言えるのだろうが、自身の懐にある音楽観を出すにはひとつのバンドだけでは収まり切らないことからサイドプロジェクトなどでメンバーを集めて実験する、トライするなどと贅沢な環境に持っていけるというのはなかなかないだろうが、凄い事だと思う。周囲も含めて皆が賛同しなけりゃそんなワガママできないだろうしさ。ただ、最近目に付く人はそういう活動を普通に出来ている人も多いんで、ジャズ的な感覚での活動形態と言うのも不思議は無くなってきたのだろう。
ポーランドの名バンド、Riversideの主役であるMariusz Duda氏が上記の理由で始めたソロプロジェクトがLunatic Soulという名で、既にアルバム3枚くらいリリースしている。本業のRiversideも決して多作とは言えないが、EPなども含めるとかなりリリース数は多い方なので、それに加えて自身のソロプロジェクトであるLunatic Soulで3枚のアルバムリリースってのはどんだけ才能溢れる人なんだ?とも思う話。今回はその最初の2008年にリリースされたアルバム「Lunatic Soul」なんてのを…。
なんつうのかな…、アンビエント風味と言われているようだけど、確かに表現しづらい音楽…、Riversideから歪んだギターとかエッジの立った部分を抜いたような…、そんな印象が漂う音世界で、そうすると全体的にヘヴィロック的なものではなくなるんだが、面白いのはそれでいてRiversideと同じエッセンスでトライしているのもあったりするので、何かが足りないRiverside…でも、それでもかなりロックしてるぜよ、これ…、ってな感じ。更に浮遊感が出てくるのでアンビエントなんて生易しい括りでは収まり切らない枠で独自の展開を示している。「Out on a Limb」なんてRiversideそのものなのにエグいギターがいない…、ベースもドラムもあんな感じなのに。そこで物足りなさを感じるか、ひとつの世界観として感じるかはあるが、こういう曲はRiversideでやっても良かったんじゃないか、とも思う。一方ではやはりRiversideではやれないからLunatic Soulでそういう挑戦をしているのかもしれない。そういう感じの「マイナス何か」って曲がひたすら散りばめられているだけで、Riversideとの差異を楽しめるかどうか、だ。
自分的にはねぇ…、結局Riversideと同じ、ポーランド産の陰鬱系な流れはしっかりとあるしRiversideのあの曲と質感は変わらないから十分に楽しめる音でしたね。ただ、Zeppelin程とは言わないが、かなりの部分をギターのリフで曲のフックとしているRiversideと比較しちゃうとその分物足りない。そんだけ。だから拡大解釈としてはRiversideのボーナストラックみたいなもんだ(笑)。こういう音って他ではあまり聴けないし70年代ロックにはなかった音なのでやはり現代のバンドの音だな、と思う。
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