Satellite - Into the Night

ふと気付いてみれば既に2013年も半分以上が過ぎ去り、既に夏を迎えているワケで、月日の経つのは早いものだと言われるが、果たしてどうかな〜なんて思ってみたり。それなりに長さを感じる半年だったとも言えるし、早かったとも言えるか。ただやっぱり当然ではあるがそれなりの時間の経過と蓄積があった気がするのできっと他の人に比べてみれば早いという程でもないのだろう。普通に着実に時間を費やしているというだけであくせくしてもいないし、ヒマ〜ってワケでもないってことか。丁度良いんだろうけど、そんなことは当然長くは続かないだろうからまたどっかでドタバタ来そうな予感が既にしている…。
さて、ネクラ系の音を幾つか聴いていたんだが、もうちっと好みの世界が良いな〜と当たり前の事を思ってですね…、最近気になっているポーランド産の陰鬱系…耽美系な音を少々かじってみようかと。かじってみる、っても以前にちょいとハマった時に幾つか聴き漁ってたんで、それなりに名前は知ってるし音も聴いてた。ただ、何度も聴き倒したっていうバンドは多くなくてサラリと聴いただけだったんだよね。ところが某ブログ主が最近その辺に再度ハマってみたらしく、随分と魅力的に書かれていたので、自分的にもそうだっけ?なんて思うトコロあってチャレンジし直してみた。そんな刺激を受けつつ自分の耳の幅が広がることには割と貪欲なままでいられるのは良いね。いつもながら感謝です→「灰とダイアモンドと月の裏側の世界」
2007年にリリースされたポーランドのバンド、Satelliteの3枚目の作品「Into the Night」で、以前は4枚目を聴いて書いてるんだな。その時も綺麗なメロディと美しい旋律に耳を奪われていた自分がいたのだが、確かに「泣き」の要素が強いのと鍵盤による雰囲気の綺麗さが粗野なボーカルとの対比を面白くしているという部分が大きい。そこにデヴィッド・ギルモア以上の泣きのギターが入ってくるとか…、それに加えて思い切り歪んだギターがあったり繊細なデジタルビートが重なっていたりと凝った音の作り方で現代感を出しているか。しかし聴きやすいな…、人間的に綺麗さ華麗さを感じやすい音なのだろうか?自分だけなのだろうか?この美しい世界感に身を委ねられるのは。それでいて不思議なのはホントに生々しいロック感をしっかり持っていると言うあたり。バンドとしての面白さを持っているからこそこの美しさが生きる…。
この時代に於いて、CDアルバム全6曲という曲の長さがバンドの本質を物語っているし、その一曲一曲の長さをまるで感じること無くドラマに聴き惚れていける技量と芸術はなかなか真似できるものではない。そして根底に流れるポーランド的なセンス…なんだと思うけど、ちょっとまだ言葉で書き切れない文化性が何となく自分で見えてきて面白いな、と。先日聴いていたRiversideもこの底辺に流れる「らしさ」ってのはあって、ほとんど同じだから、その辺がポーランド的なセンスじゃないかと。まだまだ、自分もこの辺はこれからで、色々聴きかじっていきたい世界。多分ピンク・フロイドの雰囲気世界感が好きな人はハマれると思う。
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