Janis Joplin - Pearl Sessions
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Janis Joplin - Pearl Sessions (2012)

アメリカ独立記念日、まだまだ若い国だからなと色々思う処もあるし自分達が子供の頃に思っていたほどアメリカって国はタフでもないし強くもないし、今じゃどこかおかしくなってる気もするし、もちろん文明の方ではかなり面白くなってるけど、割と印象変わってる。ただ、やっぱアメリカだな、と言うのはある。あまり考えることないけど。ちょいと色々と被ってきたのでアメリカ独立記念日にアメリカらしい~ってのとココのトコロのお転婆娘の歌声で言えばこの人しか浮かばんな~と。他にはジェファーソン・エアプレインくらいしか知らないし、以降はどちらかというと清純派がウケてたからお転婆娘はなかなかいない。シーンを見てもさほど多くもないし、珍しい存在には違いないはずだ。
ジャニス・ジョプリンの遺作として名高い名盤「Pearl」のセッションの模様までを収めた「Pearl Sessions」という何ともニッチなアルバムを紹介してみよう。知らない人も多いか?ってのもあるし、自分的にはかなり面白く聴けたのでついでに、ってことで。この手のは紹介だけなら話題性もあるしすぐに出来るけど、それじゃ面白みに欠けるかな。それよりも自分でももっともっと研究しておきたい欲求がある。ちなみに「Pearl Sessions」は2012年4月のリリースなので1年以上経ってます。腰を据えてじっくりと聴いておきたい音楽、と言っては誤解があるが、音楽として聴く側面よりも研究素材として聴く音源なのでちょっと聴き方が異なる。同じ曲のバージョン違いやテイク違い、ミックス違いやデモ音源を聴く場合は順番に違いを聞き分けて楽しんでいく、またオフィシャル最終テイクに行き着くまでの過程を想像して楽しむ、そうなっていったのか、という楽しみがあるから時間がかかるし楽しみもニッチになっていく。普通はあまり誰とも共有できない楽しみだ。
例えばこの「Pearl Sessions」ではそもそもクレジットからして「Get It While You Can (Take 3)」ってのがDisc 2の2曲目と16曲目に入ってて、リリースされて1年以上経ってもオフィシャルサイトを含めて修正の気配すらない。じゃ、これ2つとも「Take 3」なのか?と言えば全然違う。2曲目は「Take 3」と思われるけど、16曲目はファイナルテイクに近い方だから「Take 13」とか「Take 30」じゃないかな。ネット社会になって情報が手に入れられやすいのはあるけど、間違ってる情報も多いし、更に厄介なのはそのミスをきちんと修正しているところもないから本当の情報を探し切れないトコだ。それと面白いなと思ったのは、さすがにジャニス・ジョプリンの「Pearl」のセッション集だから買って聴いてブログに書いたりする人も多いが、このセッション集のディスクについてさほど興味を持つリスナーは多くはない事だ。公にするべきものではないんじゃないか、とか本来意図するものとは違うんじゃないか、ありがたい蔵出しとしながらもどこか陽の目を浴びることはない方が良かったのでは?みたいなのが多い。結構びっくりして、アーティストやミュージシャンがどういう経緯を辿って作品を創り出しているのか、ってのが分かるって面白いけどね。今回で言えば超有名な「Move Over」の3テイク。ラフデザイン的にジャニスの作ってきた歌詞と歌メロからバックを付けていってはいるもののまだまだフレーズは手探り状態、ただ一度録っとくか、と言った感じ。その次はリムショットだけじゃなくて手拍子入れてやってみる?みたいにして、ちょいとテンポアップで試す。その後は更にテンポアップ、その頃にはかなりファイナルテイクに近いバックが出来上がってる、でもジャニスが歌いやすいアドリブを入れていくにはちょっとアップテンポすぎるかな、ってことでファイナルテイクのスピードになったんだろうな~と。その分遊びのフレーズがいっぱい入ってる。凄いのはどのテイクもやっぱりジャニスの歌で、全然迫力変わらないし、ホントいつ歌ってもああいう声なんだなと。
初出じゃないけどやっぱりいいな~って思うのが「Cry Baby」の長いヤツ。ライブに近いアドリブやゆとりをそのまま入れているからジャニスらしい。とてもジャニスらしいから圧倒的にファイナルテイクよりもこっちの方に軍配が上がる。でも、アルバムとして考えたらファイナルテイクになるだろう。だからこそ蔵出し音源は魅力的だ。「Me and My Bobby McGee」にしてもやっぱり進化形を辿っていける。これはジャニスの生ギターによるデモから楽しめるから正に曲の生い立ちが楽しめるので、じっくりと浸りたい。そんな感じで楽しむけど、「Pearl」って言うインストが凄い。インストにせざるを得なかったのだろうけど、コイツが涙をそそるバンドの演奏で、曲の配置が見事。コイツでスタジオセッションに別れを告げてボーナスのライブトラックへ進む。上手いね。今時だから曲順云々なんてそんなにこだわらないけど、自分は「Pearl Sessions」を何度も聴いて、じっくりと楽しんで聴きたい時は曲が若いテイク順になるように順番を変えて同じ曲を立て続けに聴いていく。曲の過程が分かるから。歌い回しやアドリブ、歌詞やフレーズの違い、もしかしたら楽曲そのものの長さや構成の違いもあってホントに楽しめる。時間があれば。
でもね、結局最後は「Pearl」スタジオファイナルテイクが一番なんだよ。やっぱ凄いワケだよ、アルバムってのは。こんだけアレコレ試して色々やって何回も録音していじって、そして最後に出しているのがオフィシャルアルバムなんだからやっぱりその時のベストでしかない。そこでポール・ロスチャイルドみたいなプロデューサーがやってるので信頼性も増すし、確かにその通りだ、って事も証明されてる。だからこういうセッション集とかどんどん出してほしいと思う派、です。裏モノに行っても無いものは無いので、やはりオフィシャルからどんどんと出して欲しいもんです。ライブも。

アメリカ独立記念日、まだまだ若い国だからなと色々思う処もあるし自分達が子供の頃に思っていたほどアメリカって国はタフでもないし強くもないし、今じゃどこかおかしくなってる気もするし、もちろん文明の方ではかなり面白くなってるけど、割と印象変わってる。ただ、やっぱアメリカだな、と言うのはある。あまり考えることないけど。ちょいと色々と被ってきたのでアメリカ独立記念日にアメリカらしい~ってのとココのトコロのお転婆娘の歌声で言えばこの人しか浮かばんな~と。他にはジェファーソン・エアプレインくらいしか知らないし、以降はどちらかというと清純派がウケてたからお転婆娘はなかなかいない。シーンを見てもさほど多くもないし、珍しい存在には違いないはずだ。
ジャニス・ジョプリンの遺作として名高い名盤「Pearl」のセッションの模様までを収めた「Pearl Sessions」という何ともニッチなアルバムを紹介してみよう。知らない人も多いか?ってのもあるし、自分的にはかなり面白く聴けたのでついでに、ってことで。この手のは紹介だけなら話題性もあるしすぐに出来るけど、それじゃ面白みに欠けるかな。それよりも自分でももっともっと研究しておきたい欲求がある。ちなみに「Pearl Sessions」は2012年4月のリリースなので1年以上経ってます。腰を据えてじっくりと聴いておきたい音楽、と言っては誤解があるが、音楽として聴く側面よりも研究素材として聴く音源なのでちょっと聴き方が異なる。同じ曲のバージョン違いやテイク違い、ミックス違いやデモ音源を聴く場合は順番に違いを聞き分けて楽しんでいく、またオフィシャル最終テイクに行き着くまでの過程を想像して楽しむ、そうなっていったのか、という楽しみがあるから時間がかかるし楽しみもニッチになっていく。普通はあまり誰とも共有できない楽しみだ。
例えばこの「Pearl Sessions」ではそもそもクレジットからして「Get It While You Can (Take 3)」ってのがDisc 2の2曲目と16曲目に入ってて、リリースされて1年以上経ってもオフィシャルサイトを含めて修正の気配すらない。じゃ、これ2つとも「Take 3」なのか?と言えば全然違う。2曲目は「Take 3」と思われるけど、16曲目はファイナルテイクに近い方だから「Take 13」とか「Take 30」じゃないかな。ネット社会になって情報が手に入れられやすいのはあるけど、間違ってる情報も多いし、更に厄介なのはそのミスをきちんと修正しているところもないから本当の情報を探し切れないトコだ。それと面白いなと思ったのは、さすがにジャニス・ジョプリンの「Pearl」のセッション集だから買って聴いてブログに書いたりする人も多いが、このセッション集のディスクについてさほど興味を持つリスナーは多くはない事だ。公にするべきものではないんじゃないか、とか本来意図するものとは違うんじゃないか、ありがたい蔵出しとしながらもどこか陽の目を浴びることはない方が良かったのでは?みたいなのが多い。結構びっくりして、アーティストやミュージシャンがどういう経緯を辿って作品を創り出しているのか、ってのが分かるって面白いけどね。今回で言えば超有名な「Move Over」の3テイク。ラフデザイン的にジャニスの作ってきた歌詞と歌メロからバックを付けていってはいるもののまだまだフレーズは手探り状態、ただ一度録っとくか、と言った感じ。その次はリムショットだけじゃなくて手拍子入れてやってみる?みたいにして、ちょいとテンポアップで試す。その後は更にテンポアップ、その頃にはかなりファイナルテイクに近いバックが出来上がってる、でもジャニスが歌いやすいアドリブを入れていくにはちょっとアップテンポすぎるかな、ってことでファイナルテイクのスピードになったんだろうな~と。その分遊びのフレーズがいっぱい入ってる。凄いのはどのテイクもやっぱりジャニスの歌で、全然迫力変わらないし、ホントいつ歌ってもああいう声なんだなと。
初出じゃないけどやっぱりいいな~って思うのが「Cry Baby」の長いヤツ。ライブに近いアドリブやゆとりをそのまま入れているからジャニスらしい。とてもジャニスらしいから圧倒的にファイナルテイクよりもこっちの方に軍配が上がる。でも、アルバムとして考えたらファイナルテイクになるだろう。だからこそ蔵出し音源は魅力的だ。「Me and My Bobby McGee」にしてもやっぱり進化形を辿っていける。これはジャニスの生ギターによるデモから楽しめるから正に曲の生い立ちが楽しめるので、じっくりと浸りたい。そんな感じで楽しむけど、「Pearl」って言うインストが凄い。インストにせざるを得なかったのだろうけど、コイツが涙をそそるバンドの演奏で、曲の配置が見事。コイツでスタジオセッションに別れを告げてボーナスのライブトラックへ進む。上手いね。今時だから曲順云々なんてそんなにこだわらないけど、自分は「Pearl Sessions」を何度も聴いて、じっくりと楽しんで聴きたい時は曲が若いテイク順になるように順番を変えて同じ曲を立て続けに聴いていく。曲の過程が分かるから。歌い回しやアドリブ、歌詞やフレーズの違い、もしかしたら楽曲そのものの長さや構成の違いもあってホントに楽しめる。時間があれば。
でもね、結局最後は「Pearl」スタジオファイナルテイクが一番なんだよ。やっぱ凄いワケだよ、アルバムってのは。こんだけアレコレ試して色々やって何回も録音していじって、そして最後に出しているのがオフィシャルアルバムなんだからやっぱりその時のベストでしかない。そこでポール・ロスチャイルドみたいなプロデューサーがやってるので信頼性も増すし、確かにその通りだ、って事も証明されてる。だからこういうセッション集とかどんどん出してほしいと思う派、です。裏モノに行っても無いものは無いので、やはりオフィシャルからどんどんと出して欲しいもんです。ライブも。
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