Atoll - Tertio

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Atoll - Tertio (1978)
Tertio

 ちょいと久々にプログレに走ってみたのだが、う〜ん、興味深いのとかメジャーなのはある程度本ブログには既に登場してしまっているので、その隙間だよな〜とちょいと考えたり。気分的に今は英国系ではなさそうだ、もっと…とアレコレと思考しているとふと思い付いた。まぁ、詳しいワケじゃないんだけど、こういう機会でもないとちゃんと聴かないか、という戒めもあって聴いてみるのだった。デビュー時のキャッチコピーが独り歩きしてしまって、そもそもがバンドの印象になってしまっているアトール。キャッチは「フランスのイエス」。う〜ん、まぁ、どうあれ、聴くきっかけにはなりやすいんだろうけど、としか言えない(笑)。

 1978年にリリースされた三枚目の作品「Tertio」はラテン語での「第三」という意味で、そのまま。その前二作はフランスのユーロ・ロック史上では圧倒的な名作として語り継がれている「Musiciens / Magiciens」と「組曲・夢魔」だから3年ぶりの本作「Tertio」にも自ずと期待が集まろうと言うものだ。自分はさほど熱中して聴いた記憶はないなぁ…、よくレコード屋で見かけたんだけど手を出したのはちょっと後。…ってのもさほど引っ掛からなかったからだと思う。だから余計に「フランスのイエス」ってキャッチだけが残ってしまってて、余計にそれで聴かなくなったってのもあるか(笑)。

 てなことで相当久しぶりに聴いてます「Tertio」。何とも言えない独特の音世界でして、イエス云々とか関係なくってどっちかっつうとクリムゾン的ですらある…硬質感が強いしメロトロンも結構な洪水になってたりするし、そこにフュージョンチックなギターが入ってきたり、何とも歌メロなど気にすることのないような歌メロ、それでもフランス…っつうかオシャレな旋律だったりするのがお国柄か。マグマと通じるものあるもんなぁと聴いてて感じた。あまりにも凝りすぎてて曲が勝手に組曲形式になっていくのは見事にプログレな感じだけど、自分的にはこの音はダメでしたねぇ(笑)。何だろね、軽さ…ってんじゃないけどどの音もハマれない感じで、思い出した…、だから聴かなくなってたんだ。人によっては最高の作品だ、と称するので多分自分の感覚がおかしいのでしょう。イエスとかジェネシスもそうだけど、アトールもどこか後のポップバンドな音に進むのだろうな、という気配感があるんだよね。それが多分自分的にはあまり好ましくないのかも。後付の理屈だけどさ。

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フレ
Posted byフレ

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風呂井戸  

 このあたりのものは何となくコメントを誘われますね(笑)。1970年代後半に結構話題のフランス発でした。私は当時「夢魔」から入って1stへ戻り、そしてこの「tertio」を聴いた順ですが、このアルバムでも2曲目はメロディーが美しく最後に泣きギターも聴かれて惹かれるところはありましたが、、トータルにちょっと違ってあまり聴きませんでした。キングが1980年になってCDでもリリースしてくれましたがね、一枚3200円で高かったです。それでも話題性が高かったので揃えてはありますが・・・・そのままになっています。それが私の実態ですが・・・・・。

2013/06/21 (Fri) 09:07 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

ほぼ同じ流れで聴きましたが、どうにも…ですね(笑)。
キングユーロロックコレクションは人気あったんでしょうねぇ。
何か揃えなきゃ、的な部分ありましたもんね。

2013/06/22 (Sat) 10:37 | EDIT | REPLY |   

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