The Doors - Other Voices
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The Doors - Other Voices (1971)

自分も歳を取ったよな、と思うことあるけど往年のロックスター達が天命を全うしていく知らせを聞き、その時に彼らの年齢を目にするとそりゃ、もうそんな年なのか、と思うことが多くなった。当たり前と言えば当たり前で、自分自身ロックを聴いてから既に30年くらいになるワケで、その最初期から伝説だった人物やバンドなんだから結構な年齢であるハズだよなと。世を去る事は自分にはさほど影響ないけどそれによって多々考えることや思いを馳せる事は幾つもある。今回はレイ・マンザレクだった。74歳…、そっか、そんな歳だったのかと改めて驚いたものだが、一方のカリスマ、ジム・モリソンは永遠に27歳のままで、その幻影に追われ続けた一生だったのかなとも思ったりする。
ジム・モリソンがいなくなった後のドアーズ…それはドアーズというバンド名じゃなくても良かったのだろうけど、当然ながらドアーズという知名度がバンドを助ける話になるのは一目瞭然、そして残された三人は音楽的にはドアーズを継続できると思ったに違いない、そしてそれは間違いではなかったのだから。そんなことで、歴史上から抹殺されているドアーズの世界にスポットを当ててみたい。何せレイ・マンザレクのソロアルバムに近い体裁とも言える時代だから。
1971年10月、即ちジム・モリソン没後3ヶ月にしてリリースされたジム・モリソン抜きのトリオ・ドアーズのアルバム「Other Voices」はタイトルそのものが体を表しているとも言える。実態はトリオどころかベーシストやパーカッションなど何人ものメンバーをゲスト的に加えて音の広がりに挑戦しているが、売り出しとしてはジム・モリソン抜きのドアーズというトコロだ。40年以上が経過した今、このアルバムの存在は抹消されているが、今の機会じゃなきゃ聴かないだろうと思うのでレイ・マンザレク追悼の意を込めて聴いてみてほしいが、相当面白いです。自分はアメリカのロックについて詳しくないしあまり好まないのもあるけど、ドアーズは好きだったし、その音世界だけで聴けるのかもな、なんて思ってたら意外や意外、確かにドアーズの世界そのままでした。歌がさすがに弱いと言うか、ジム・モリソンをイメージするならダメだけど、ドアーズという音楽を好きな人なら問題ないはず。あのジャジーで滑るようなギターの音色とオルガンによるドロさにデンズモアのドラムはしっかりと健在だからバックの音だけで言えば明らかに進化系のドアーズだ。ともすればこれでジム・モリソンが歌を歌っていたら確かにドアーズの新作として不思議のない出来映えだろうとも思う楽曲群。どうせ歌詞などまともに分からない自分からしてみたらドアーズの音楽という意味で「Other Voices」は相当に面白い音だと思わざるを得ない。惜しまれるのはどうしてもジム・モリソンの歌をイメージしてしまうから、って事だ。
軽快でキャッチーで様々なチャレンジにレイ・マンザレクのジム・モリソンばりの歌い方によるボーカルがより一層気合を感じさせる。実際は知らないが、メンバーが亡きジム・モリソンに聴かせたかったドアーズのアルバムだったのだろうと思う。そしてその想いはしっかりと音に現れている。「Other Voices」、侮ってはいけない、レイ・マンザレクが多分最も気合を入れて作った作品のひとつだろう。再度言うが、今を機に「Other Voices」を聴いて再評価すべきだ。1971年の音楽シーンからしても十分に刺激を放っている作品だと思う。

自分も歳を取ったよな、と思うことあるけど往年のロックスター達が天命を全うしていく知らせを聞き、その時に彼らの年齢を目にするとそりゃ、もうそんな年なのか、と思うことが多くなった。当たり前と言えば当たり前で、自分自身ロックを聴いてから既に30年くらいになるワケで、その最初期から伝説だった人物やバンドなんだから結構な年齢であるハズだよなと。世を去る事は自分にはさほど影響ないけどそれによって多々考えることや思いを馳せる事は幾つもある。今回はレイ・マンザレクだった。74歳…、そっか、そんな歳だったのかと改めて驚いたものだが、一方のカリスマ、ジム・モリソンは永遠に27歳のままで、その幻影に追われ続けた一生だったのかなとも思ったりする。
ジム・モリソンがいなくなった後のドアーズ…それはドアーズというバンド名じゃなくても良かったのだろうけど、当然ながらドアーズという知名度がバンドを助ける話になるのは一目瞭然、そして残された三人は音楽的にはドアーズを継続できると思ったに違いない、そしてそれは間違いではなかったのだから。そんなことで、歴史上から抹殺されているドアーズの世界にスポットを当ててみたい。何せレイ・マンザレクのソロアルバムに近い体裁とも言える時代だから。
1971年10月、即ちジム・モリソン没後3ヶ月にしてリリースされたジム・モリソン抜きのトリオ・ドアーズのアルバム「Other Voices」はタイトルそのものが体を表しているとも言える。実態はトリオどころかベーシストやパーカッションなど何人ものメンバーをゲスト的に加えて音の広がりに挑戦しているが、売り出しとしてはジム・モリソン抜きのドアーズというトコロだ。40年以上が経過した今、このアルバムの存在は抹消されているが、今の機会じゃなきゃ聴かないだろうと思うのでレイ・マンザレク追悼の意を込めて聴いてみてほしいが、相当面白いです。自分はアメリカのロックについて詳しくないしあまり好まないのもあるけど、ドアーズは好きだったし、その音世界だけで聴けるのかもな、なんて思ってたら意外や意外、確かにドアーズの世界そのままでした。歌がさすがに弱いと言うか、ジム・モリソンをイメージするならダメだけど、ドアーズという音楽を好きな人なら問題ないはず。あのジャジーで滑るようなギターの音色とオルガンによるドロさにデンズモアのドラムはしっかりと健在だからバックの音だけで言えば明らかに進化系のドアーズだ。ともすればこれでジム・モリソンが歌を歌っていたら確かにドアーズの新作として不思議のない出来映えだろうとも思う楽曲群。どうせ歌詞などまともに分からない自分からしてみたらドアーズの音楽という意味で「Other Voices」は相当に面白い音だと思わざるを得ない。惜しまれるのはどうしてもジム・モリソンの歌をイメージしてしまうから、って事だ。
軽快でキャッチーで様々なチャレンジにレイ・マンザレクのジム・モリソンばりの歌い方によるボーカルがより一層気合を感じさせる。実際は知らないが、メンバーが亡きジム・モリソンに聴かせたかったドアーズのアルバムだったのだろうと思う。そしてその想いはしっかりと音に現れている。「Other Voices」、侮ってはいけない、レイ・マンザレクが多分最も気合を入れて作った作品のひとつだろう。再度言うが、今を機に「Other Voices」を聴いて再評価すべきだ。1971年の音楽シーンからしても十分に刺激を放っている作品だと思う。
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