Delain - Interlude

企画盤ってことで思い出したので一応メモっておこう…。いや、これも先日Twitterで「これさ〜」って呟いてたら「それ、企画盤っすよ?」と指摘されて、あ、そうなのか、とよくよく見てみれば新曲と再録とライブってことで、そうか〜っと納得しながら聴いてた。「これさ〜」って言ってたのは新曲群を聴いていた時で、クレジットなんざまるで見てなかったので新作だと思ってたんだよね。まぁ、それはともかくながら、それで「これさ〜」って呟いてしまうんだからいかに適当に聴いているかってのがバレる。
Delainの企画アルバム「Interlude」は3月の来日公演の興奮冷めやらぬ前にという意図と新曲のお披露目もあるだろうけど、自分的にはさすがにここまで来るとゴシックメタルの流れによる嬢メタルサウンドの好みという世界から逸脱してしまい過ぎていると思う。何を言っているか、っつうと、単純にポップになりすぎてるってことです。歌謡曲でもアイドルが歪んだギターをバックに歌っているような、ロックに聴こえるような歌謡曲ってあるじゃない?あれの逆で、本格的嬢メタルから歌謡曲に大接近してしまっていて、結果的に出来上がった曲が歌謡曲のそれと同じポジションになってしまっている、って事。曲の凝り具合やメタル的アプローチが変わったワケじゃないけど、シャルロット嬢の歌がポップス歌手のそれに近づいてしまった。メロディラインがあまりにもキャッチーに流れてしまっている高品質感が自分的には何も残らない音として流れてしまってね。だから彼らが悪い事はひとつもなくて、むしろ進化を称賛すべきだが、自分的にはもういいかな、というラインに辿り着いてしまった。
こうして聞きながら書いていても益々流れていった新曲群。それが終わって旧作のバージョン違いはともかくながらもライブの楽曲群に入ると、一転して大変魅力的なライブが聴ける。正にメタル的ゴシック的にドラマティックにヨーロッパサウンド全開で聴かせてくれるので引き込まれてしまった。この違いは一体何なのだろう?恐らくこれまでのDelainの作品にはそういった趣のサウンドがあったから聴けたのだろうが、新作群では何かが欠けてしまった、もしくは新たに加えられた要素が自分的には否定論だった、って事か。ま、いいや。聴いて気持ち良けりゃ聴くし、そうじゃなきゃ聴かないだけで、勝手に解釈しているだけだし。
ってことで、「Interlude」は半分は聴いてて面白いけど半分はどうにも…、ってトコで次作への期待をしない、という布石に自分は映ってしまったという作品でした。企画盤だからあまり気にするな、みたいな感じで良いか。しっかし…ライブカッコ良いわ〜〜♪
- 関連記事
-
- Delain - The Human Contradiction
- Delain - Interlude
- Delain - We Are the Others