Captain Beyond - Live in Texas-October 6 1973

ちょっと前にAmazonの新作予定を見ててこんなんリリースされるんだ?なんてTwitterで呟いてしまったら、思わぬ…と言うか当然の反応でもあったのだろうが、「買いですな。」とあって、まぁ、そうなんだろうけど、Captain Beyondでっせ?ライブって一体どんなん?みたいな興味があったのは事実だけど、そうか…と考えを巡らせていると更に追い打ちが入り、「レビュー次第で考えます。」と。う〜ん、自分でもコレどうすっか〜?ってのあったんだけど、興味が無いわけでもないからいいか、と言う感じで聴きました。
Captain Beyondの新作、っつうか発掘盤「Live in Texas-October 6 1973」で、生サウンドボード音源とも言えるくらいのサウンドで正に海賊盤レベルでのクォリティそのままでリリース。見事!これでもリリースするのか?っつう感じだが、まぁ、アングラ音源に慣れている輩からしたら上等なサウンドボードソースなので文句なし。立派な音です…っても素人はちょいと引くかもしれないんで一応気をつけて下さい。YouTubeで聴けるのとさほど変わらないレベルの音質ですが、ただサウンドボード音源なのでそれだけで安心、ってなもんだ。
それでさ、Captain Beyondっつうとロッド・エヴァンスとボビー・コールドウェルにアイアン・バタフライ組が参加しているってことで有名なんだろうけどさ、ま、そのヘンの来歴は各自勝手に当たってもらうとして、本作「Live in Texas-October 6 1973」のライブは10月6日のテキサスってことなので多分第一期のCaptain Beyondとしては最後のライブとも言えるくらいの時期だったはず。この年の暮れにはボビー・コールドウェルが脱退するので、黄金期最後のライブと言うのもあってオフィシャルリリースされたんだろうとも思う。まぁ、そもそも音源が残されているまともなライブが「Live in Texas-October 6 1973」くらいしかなかった、ってのが真相なのだが、それはともかく聴いてみなよ、このライブ。70年代ロック好きなら間違いなく感動するダサいライブが詰め込まれてます。こんなん今じゃもうダメだろってくらい熱くてダサくて激しくてエグいギターでやりたい放題のベースで歌も暑苦しくドラムはドタバタしまくりの素晴らしい演奏が生々しく聞こえます。アルバムでのCaptain Beyondの姿はかなりダミーだったんだな、と思わせるくらいに暴れている、そして燃えているサウンドが聴ける。これでメンバーチェンジだって?勿体無い…、ボビー・コールドウェル脱退の理由はジョニー・ウィンターとのセッションへの参加なのかもしれないけど、残念だな。1977年に彼が戻ってきた時にはもう時代は変わっていたワケだし、それを思うと時のイタズラは残酷だとすら思う。
いやいや、話が逸れた…、細かい曲のどうのってのはアレとして、こういうライブ、大好きです。アメリカのバンド、って位置付けだけど英国産だ、とも言える不思議な世界はしっかりとライブにも表れているように感じる。決してその後も含めて大成したとは言えないロッド・エヴァンスのあがきがここに炸裂していると聴けるか。いいね。
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