The News - 誰かの贅沢で殺されたくはない

トリオのハードロックバンドでイカ天に出てて…ってふと思ったのがThe Newsという女性トリオバンド、しかも70年代ハードロックバリバリのサウンドでギミック無し。いや〜、結構アチコチで接点あって何回か見てるし会ってるんだよね、The Newsって。気さくでロックなお姉さま達だったという印象で、何か熱いけど醒めててカッコ良かった。っても全然聴くことはなかったんだけど、ふと思い出したのでスゲェ久々に聴いてみる…聴いたみたいがどこにあんだCD??って探し当てたのが本作。
1992年にリリースされた「誰かの贅沢で殺されたくはない」というコンセプトアルバム、らしいがそこまでこだわっては聴いていないし、そもそもアルバム単位で聴いていた記憶もあまりなくってライブで色々な曲を聴いていたという感じ。ホコ天で見たり、とあるバンドのライブに行ったら目の前にいたり、米軍キャンプの開放日に行ってみたらその中でライブやってたりと硬派な活動してたよね。生で見るとさ、結構な音圧で、ギターの青木さんがスゲェ細いのにレスポール低くぶら下げてカッコ良くってさ、あぁ、この人はロックのカッコ良さってのを知ってるな、というのがすぐわかって、しかもレスポールに番号振っててさ、もうピートバリバリでカッチョ良い。んで、ふと左側を見ればボンデージな黒ずくめのお姉ちゃんで迫力満点でこれまた目に留まる。それだけかと思いきや、ベースラインも思い切りロックなラインで当時流行していたようなチープなラインじゃなくてきちんと走ったロックベースで認めたくなかったけどこの女の人達普通のロックバンドより全然ロックでかっこ良い、って思った。CDとかその頃探したんだけどインディーズだから全然見つからなくってさ、まぁ、そこまで真剣に探してもいなかったが…。そしたらバンドの奴がいつしかハマってて全部持ってた(笑)。
「誰かの贅沢で殺されたくはない」に限らずどの曲もThe Newsは変わらない。70年代風ハードロックであることは自他共に認めるサウンドだと思うし、そこに可愛い女の子の歌声で硬派な事を歌いまくる、さらには意外とキャッチーな日本語をきちんと使ってわかりやすいメッセージを伝えてくる。「もっと自由に」とかわかりやすいし「助けて!」とか「逃げろ!」とかそういう言葉を散りばめてる。もちろん本格的な音世界があってこそのメロディとメッセージだが、残念なのはインディーズの性かアルバムのミックスやサウンディングがイマイチなトコロ。もっときちんとした音作りだったらな〜って。YouTubeにもまだまだ全然音は上がってないし、もっともっと知られていても良いバンドなのだが、残念。そこらのバンドの音なんか目じゃないくらいにロックしたサウンドでっせ、The Newsって。
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