The Devil's Blood - The Thousandfold Epicentre

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The Devil's Blood - The Thousandfold Epicentre (2012)
Thousandfold Epicentre

 あまり偏ったサウンドばかりを聴いていると反動とばかりのサウンドが聴きたくなる。いつもブログは一日1記事ってことにしてるからその流れでしか書いてないけど、多分複数ブログを自分で書いてそれぞれのストーリーで聴いているサウンドを出していったら面白い交錯が生まれてきて楽しいんじゃないか?なんて事思ったり…。普段まったく音楽を聴かない時もあれば一日数枚普通に聴いている時もあるから、その時々で聴いているものは異なる。で、同じ系統の音はあまり続けて聴かないものだ。ハマっちゃうとそればっか聴いてるのはあるけど…。しかし複数ブログ交差点方式…ちょっと面白そうだなぁ…ただ、そこまで文章書いてる時間がないだろうな。

 2012年にリリースされたオランダのバンドThe Devil's Bloodの作品「Thousandfold Epicentre」です。恒例のコレクションからの蔵出しですが、これは面白いな〜、近年のバンドの中でもかなりユニークな位置付けじゃないか?って感じで聴いてました。紹介もらって聴いた時も不思議な感覚に取り憑かれたが、時間を空けてまた聴いた今もちょっと不思議な感触。基本はハードロック…よりもダークなヘヴィメタな感じだが、疾走感あって暗さもある…そして女性ボーカルだから聴きやすいのと哀愁が漂う雰囲気。そんなに演奏力はこだわってないけど曲の展開にはこだわっていて流れるように、物語のように楽曲が進行していくのが面白い。ボーカルは…、分かった、自分の好きなお転婆系の歌い方だから好きなんだ。Babe Ruthのジェニー・ハーンやCurved Airのソーニャ姫のような感じのお転婆チックで美しくないのがロック的だ。

 楽曲も一辺倒に進まないワケで、音色や楽器、展開や構成、どこを切っても21世紀のバンドでしかないが、それでいて軽め…、不思議だ。ストラト系のギターじゃないかな、これ。物語のように繋がったアルバム構成と起伏に富んだユニークな楽曲が並ぶ前半はひとつのドラマを聴いているようだ。

 実はまだ全然このバンドの来歴や姿をマジマジと見てないのでよく知らずに音だけを聴いて書いている所。映像を見てルックスがデビルだったらどうしよう、とかあまり想像したくない姿だったらイヤだな…っていう怖さもあって、音だけで楽しむのは良いよ。嫌いになる度が低くて済むじゃない?ルックスダメだと音もダメだからさ、自分。しかしこれ聴いてて思ったけど意外とチープな音作りなのは売れてないせい??んなことない?狙ってる?



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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
魔女の囁き

1990年代からのドゥーム〜ストーナーに始まる、一連の70年代回帰バンドは自分なりに追いかけているのですが、ここ2年程はCastle,Devil,Zodiac,The Moss,Troubled Horse,Mammoth Mammothなどかなり充実しています。そして女性がVoをつとめるバンドもHuntress,Jess and the Ancient Ones,Sabbath Assembly,Witch Mountainなど百花繚乱の状況を呈しています。
中でもこのバンドはショッキング・ブルーにさえ通じるようなノスタルジックなメロディとHMとの一見ミスマッチな取り合わせが実に新鮮に響きます。さらに誤解を恐れずに言うならCatapillaのけだるい管楽器群のかわりにメタルサウンドを配したような…極論かも知れませんが、フレさんならこのバンドの良さがわかったいただけると思っていました。お気に召して幸いです。
ところで残念ながら、Voのルックスは見ない方が得策かと…古くはCovenのJinxをはじめとする美しい悪魔もいますが、こちらはホントの魔女といわれても納得の女性です。

2013/04/17 (Wed) 21:27 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asai さん

あ〜、Catapilla感…あるかも…。
何かヘンな音で、それでいて軽めに聴けるっつうのも不思議です。
気になる音なので何かと手に取るかな、と。ご紹介感謝です。
そして、ルックス…、ちょっとだけ見てしまったんですが…、見なかったことにしておきます(笑)。

2013/04/18 (Thu) 20:00 | EDIT | REPLY |   

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