Annette Peacock - X-Dreams

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Annette Peacock - X-Dreams (1978)
X-ドリームス

 ロックの連中がジャズを持ち込む、またはジャズメンがロックのフィールドに参入してくると大抵面白くないものに仕上がる(笑)。ただ、そういうバンドも多いし、そこに英国っぽさ入れるととたんに英国ロックの佇まいを醸し出すから不思議なものだ。また、有名ミュージシャンの方が危険な賭けをする傾向が強くて面白いミュージシャンを発掘してくる人も多い。自信があるから出来る技なのだろうが、ありきたりのミュージシャンじゃなくって思い切りどっちかに振り切れてるミュージシャンを実験的に使う傾向もままあるか。

 アンネット・ピーコックという女性ボーカルをご存じの方はどれくらいいるのだろう?ビル・ブラッフォードの「Feels Good to Me」に参加していたことが有名なあのボーカリストだ。1978年にリリースされた「X-Dreams 」というアルバムではビル・ブラッフォードもゲスト参加しているが、その他にもミック・ロンソンやクリス・スペディングなんかも参加したロックアルバム!と言いたいところだけど、周辺のミュージシャンが思い切りプレイして目立っているにもかかわらず、アンネット・ピーコックが思い切り目立ってしまうという超個性を出している作品で、ユニークな出来映えです。

 面白くて、楽曲中で語り調に語るのと歌うのと普通に歌うのと、それでもややヒステリックに聞こえてしまうボーカルの技量を色々と使いこなしていて唯我独尊の世界を出してるね。パティ・スミス的かと言えば全くそれは感じさせず、それでいて不思議なのはアヴァンギャルドなバックの演奏陣。ま、でも、基本ロックだからアヴァンギャルドっても高が知れてるんだが、ヘンではあるな。これさ、ベースがスゲェ面白くて…、ファンカデリックにでも行けるんじゃね?みたいな音でさ、そりゃ色々と目立つんだが、ベースが良い。歌も勿論面白いが、へぇ〜ってなサウンドでね。ある種誰も人のこと気にせずプレイしているバックがそのまま入ってる感じでさ、フリーなジャズロック、か。

 段々と熱いロックに近づいてきて面白くなってきたな…。ジャズのインプロとは違うロックのインプロはいいね。







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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
よく知ってます

以前、アネット・ピーコックを巡る ゲイリー・ピーコックとポール・ブレイの関係は、パティー・ボイドを巡るジョージとクラプトンの関係に似ていると コメントさせていただきました。ポール・ブレイの為に書いた「MR.JOY」は 名曲ですね。アネット・ピーコックのソロも何枚か買いましたが、ポール・ブレイが シンセサイザーに傾倒していた頃の芸風に 似てます。万人に受け入れられない所も。

2013/04/16 (Tue) 22:46 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

さすが、詳しいっすね。
まだまだ追求すべき音はたくさんありそうだ…。

2013/04/18 (Thu) 19:57 | EDIT | REPLY |   

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