Andy Fraser - In YouTube

アンディ・フレイザーが来日公演をするよ、って情報をちょっと前に頂きました。今のアンディ・フレイザーって全然別の人になっちゃってるのでさほど興味はないんだけど、ちょっと気になって色々と調べてたら2012年くらいから結構あちこちに顔を出してシーンに返り咲いているフシもあった。元フリーのベーシスト、ってかフリーそのものの主役の一人なので「Alright Now」や「Mr.Big」をセッションさせたらそりゃもうオリジネイターの迫力と崩し方とあのベースなワケで、さすがなものばかり。最近ではTOBIって若いミュージシャンと一緒にやってるようで、そのプロモーション活動も割と盛んなようだ。このTOBIって若者、…なんだろな…、ま、いいか。
YouTubeで「Andy Fraser」って入れて検索するとこれがまた実に色々引っかかる。そして往年のロックミュージシャンとしてのアンディ・フレイザーとは異なる振る舞いや姿に驚いたものだ。元々そういう傾向はあったんだろうけど、南国的な脳天気な世界観を好んだアンディ・フレイザーは今じゃ完全にラテン系のノリな人だ。そもそもベースプレイだってラテン系に通じるラインやリズムで独自性を持っているし、なるほど…そういうルーツに立ち戻っているのか、と感じた。それは「Mr.Big」や「Alright Now」の数々のセッションを観ていて思ったし、自らが歌ってるのもあるか。これがまたさすがにオリジネイターだからメロディとかベースラインとか明らかにフリーのとは違うけど、そういう解釈で作ってたんだ、みたいな側面が見えることが楽しい。「Mr.Big」なんてベース一本と歌でやってて、まるで別の曲ですよ、これ。なるほどねぇ…。
んで、セッションの方ではグレン・ヒューズとやってるのなんて、グレン・ヒューズを差し置いて歌ってるしね。ベースも歌も持ってかれたらグレン・ヒューズ出番ないじゃないか。同じ立ち位置のミュージシャンを出し抜いてどうすんだ、みたいな。そこでもまるで気兼ねなく自分のスタイルでやっちゃうアンディ・フレイザーも見事。そしてそんなセッションがあったのか、ってのはミック・テイラーとのヤツね。アレクシス・コーナー学校とジョン・メイオール学校の卒業生の邂逅とでも言った方がわかりやすい繋がり(?)かもしれない。携帯のカメラで撮影した動画で確認できるだけだが、確かにミック・テイラーとアンディ・フレイザーがストーンズの「Honky Tonk Women」をやってる。う〜む。そして見ててかなり嫌〜な感じがしたけどさすがだな〜ってのがTOBIと二人で部屋でやってる「Mr.Big」。ベースラインと歌がこんなにカリプソな感じで演奏されてるのは完全に別物の角度。さすがです。ハリケーンサンディのチャリティショウと題されたトコロではジョー・ボナマッサとアンディ・フレイザーの邂逅も実現している。
ソロ作品のビデオもあったりするけど、もう別の音楽の人でしてね、追いかけることもないだろうけどネームバリューはあるからなぁ、やっぱどんなんだろ?って気にはなる。来日公演によるフルライブって一体どんな編成でどんなライブなんだろ?商業主義関係ないんだろうな…。
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