Trapeze - You Are the Music..We're Just the Band

今でも名を残しているミュージシャンってやっぱり才能のある人達ばかりで、グレン・ヒューズって人は結構異色なキャラクター。誤解されている人の一人かもしれない。それもこれもディープ・パープルに加入してしまったから、と言うトコロが大きくて、グレン・ヒューズがソウルやファンクが大好きでそっち系をやりたがってる人ってのはディープ・パープルの前では無用、一切封印してベーシストとハードロックボーカリストとして見られることばかり。それもある程度出来てしまったからしょうがない。本人が好きでやってたバンド、トラピーズの評価は一部のマニアからはあるものの、一般論としちゃ、皆無なので大いなる誤解を受けたまま今に至る、ってとこか。
トラピーズの1972年リリースの3枚目の作品「You Are the Music..We're Just the Band」はヘンなソウル・ファンクロックの名盤として語られることが多い。あ、このジャケット見てライブ盤でしょ?って買っちゃった人、多いんじゃない?自分もそう思った一人です(笑)。Facesの「馬の耳に念仏」もそうだけど、アルバムジャケットがライブステージだとライブ盤って思っちゃうもん。ところが案の定スタジオ盤ですのでご注意を。
トラピーズって?みたいなトコあると思うんで一応…、グレン・ヒューズが歌とベース、ま、作詞作曲もだな。ほぼメイン、故にグレン・ヒューズがやりたかった音ってのはトラピーズに凝縮されている。んで、ギターには後に黄金期のホワイトスネイクで活躍するメル・ギャレー、ドラムは後にジューダス・プリーストで活躍するデイブ・ホランドというトリオ編成のバンド。実力派でしょ?メル・ギャレーのギターって好きだ。このアルバムで聴けるギターも結構変わってて、ブルース一辺倒でもなく、結構味のある渋いギター弾いてるし細かいファンクなカッティングがあったりして面白い。器用な人なんだ…って。それはデイブ・ホランドにしても同じで、こんなにソウルなビートで叩ける人なんだ?ってね。軽やかなBGM的なドラミングなんだもん。それがジューダス・プリーストですよ、ね。
アルバム自体は名盤とい云われるけど、自分的には全然響かなかった。好みじゃないんだよ、この手の音って。グレン・ヒューズの出す音って自分とはあまり相容れないものが多い。好みだからねぇ…、ただ、英国B級バンド好きとしては避けて通れないバンドだし、レベルとかクォリティとかは圧倒的でB級じゃないからさ、安心して下さい。何か…Babe Ruthみたいな感じだけど歌が違うからダメかなぁ…。
全曲どうぞ!CD売れないはずだ!
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