Gary Moore - Run For Cover

駄作ってのはさ、聴かないと、もしくは聴かれないと駄作って定義されないワケ。つまり売れるアルバムと駄作ってのは同じ数だけ売れるってのが机上論で、実際にはそこに人づての口コミってのが入るから売れるアルバムや名作や佳作ってのはそれなりに売れるワケだ。面白いのは皆が皆名作や佳作だけを求めているんじゃないってことで、駄作ってのが重要なんだよ、っていうリスナーも割といる。歳を取ると駄作も名作も佳作も何も関係なく、気になったら聴くワケで、評価そのものはさほど影響を及ぼさない。但し自分で聴いてどう思ったかってのは自分の基準なので以降聴くかどうか、ってところに影響を及ぼすが、それは自分が入手した後の話だからセールス上は関係ない。再発された時に自分なりの駄作を買わないか、と言われると多分そんなことなくて駄作も含めてそのアーティストなりバンドなりの作品の
1985年にリリースされたゲイリー・ムーアの「Run For Cover」という作品…懐かしいな、リアルタイムでリリースされるってのも知ってたしその時に聴いてたもんな。んで、その時もイマイチかな〜、でも「Out In The Field」があるからいいか…くらいに思ってたアルバム。それから30年近く経過して、聴いてみてどうだろうか?いや、その間「Run For Cover」って聴かなかったからさ。他のゲイリー・ムーアの作品はいくつも聴いたけど、「Run For Cover」は聴かなかった。その頃は大して意味を為さなかったけど、ゲイリー・ムーア自身のボーカル曲とグレン・ヒューズのボーカル曲とフィル・リノットので占められていたのだな。特にグレン・ヒューズってのは全然意識した事なかったので、そうだったのか?と軽い驚きを覚えた次第。どうも、こういう中にグレン・ヒューズの歌声が入っても何となくサラリと流れていってしまっている気がする…何だろ、音作りのせいかな。だからアルバムとして纏まりが無いなどと言う評価もあったらしいが、それは大して意味が無くて、楽曲のクォリティだと思う。
さて、楽曲のクォリティがどうかと言われるとだ…、全盛期なワケだから悪いハズはないわな。ただ、名盤と云われる程のレベルかと言われるとちとそういんじゃないか。でもさ、そんなのどっちでも良いんじゃね?その時に出来上がるサウンドを色々なアプローチでアルバムとして出してきてるだけなんだからさ。アレンジなんてしょっちゅう変わるし。30年近くも聴かなかったって事はそんなもんのハズで、あまり説得力がない…。何がよろしくないのか、ってぇと…フックが弱いか。フィル・リノットの作品は良いんだからやっぱその他とは指向性に差があるってことだ。グレン・ヒューズと言えども。ただ、ギタープレイはやっぱ凄いよ、全盛期だし。こういうのこそゲイリー・ムーアだ、ってな勢いある。
全曲聴ける…
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