Phil Lynott - Solo in Soho

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Phil Lynott - Solo in Soho (1980)
Solo in Soho

 フィル・リノットか…、随分と早い時期にこの人の音とは出会ってるから割と自分的には馴染み深い。別にかっこ良いというワケでもないし、英国ロックの中に於いても黒人でベーシストっつう不思議な位置付けにいて、しかもアイルランド人でハードロックやってるっつうのもまた珍しい。その珍しさってのは大変な努力と才能の賜物なんだろう…なんて思ったり。本人そんなこと考えずに普通に音楽してたんだろう。そこでゲイリー・ムーアが仲間にいて、Thin Lizzyっつう稀代のバンドがあって…結局ドラッグで身を滅ぼすが、それもまた然り。ロックにこだわった人生を生き抜いた人だと思う。昔この人の葬式の写真を見たことがあって、そこには色々なミュージシャンが真っ黒の革ジャンや黒いスリムズボンに銀のアクセサリーで集まっていて、礼服じゃないんだ、なんて思った記憶があるが、フィル・リノットって人もとことんロックで革パンツを履き続けるために飯食わないでドラッグで栄養摂取してたとか…、よく分からんけど、こだわりってのは重要だ。

 1980年にリリースされたソロアルバム「Solo in Soho」はまだThin Lizzy時代に制作されたアルバムで、どうしてこの時期にアルバムを出さなきゃいけなかったのかはよく分からん。バンドがちょっと停滞していた時期だからなのか、自分自身をちょっと見つめたかっただけなのか…、それにしてもThin Lizzyの面々もアルバムに参加しているんだから何かの違いがあったんだろう。マーク・ノップラーが参加してるっつうのも交友の広さを物語ってるが、その「King's Call」って曲はダイアー・ストレイツな感じで別にフィル・リノットがやらなくてもなぁ…なんて思う。まだ名を挙げていなかった時期のマーク・ノップラーの作風はやはり面白いものに聞こえたんだろう。

 そうだなぁ…とにかく全編軽い。バリエーション豊かな音楽が色々なアレンジも含めて収録されているんでフィル・リノットとしても幅を広げたリラックスした音作りに挑戦してみたってとこか。ハードロックありレゲエチックなのもあり、ストリングスとの共演もありと良い息抜きになったのは間違いない。もちろんセールス的にはさほどでもなかったとは思うけど、もしかしたらアイルランドでは売れたのかも。日本では考えられないほどの人気を誇ってるからね。





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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
私も10月~5月は、黒い革

職場の往復にバイクに乗ってますので。知らない人からは、「あの老人は、何でいつもあの格好なのか?」と思われているようです(笑)。お気に入りのジャケットは、勿論、故ジョニーラモーン御用達「ショットのパーフェクト」。このソロ作品、ごった煮の印象ですね。ハードで無くて、肩透かしを食らった感じでした。

2013/03/24 (Sun) 17:01 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

男は黙って革ジャン、ってヤツですな(笑)。

2013/03/24 (Sun) 21:17 | EDIT | REPLY |   
yuccalina  
Yellow Pearl

こんにちは。Thin Lizzy、私は全くストライクゾーンでなく、全然真面目に聴いたことないので、逆にヴァラエティ豊かなことやってたんだと、興味を持ちました。そうそう、確かMidge Ureとお友達でしたよね。ってな訳でYouTubeでYellow Pearlなぞ聴いてみましたよ。もろUltravoxなサウンドで、、。お父さんが確か英国領ガイアナ出身とかで、やはりカリビアンの血がレゲエに導いたのか、単なる流行りに乗っただけなのか、ちょっと興味あるところですね。

2013/03/28 (Thu) 14:51 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>yuccalinaさん

ミッジ・ユーロなんですよねぇ…、どうもピンと来なくて。
ジョニー・サンダースとも交流あったみたいだし、深い人です。
確かに、一人ワールドミュージックマンみたいですね(笑)。

2013/03/28 (Thu) 23:10 | EDIT | REPLY |   

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