Iron Maiden - Maiden Japan

初期アイアン・メイデンをリアルタイムで聴いていた、観ていた人にはポール・ディアノこそが顔だし、クライブ・パーの手数の多いドラミングこそが普通のメタルバンドとは大きく異なる独自の世界観のバンドだった、と自負して止まないとはよく聞く話。パンク的側面とプログレ的構成をヘヴィメタルと言う枠の中で実現させているさすがに英国的な発想での進化系とも言える。自分みたいに後から追いかけた人間にはその後のメンバー構成が割と当たり前なトコロあって、イマイチ最初期のメンバーに対してのこだわりは薄い。ただ、アルバムで言えば初期の勢いとか好きだし、やっぱり「Number of the Beast」は傑作だと思うワケで…。
その初期アイアン・メイデンのドラマーだったクライブ・パーは長い間多発硬化症と闘っていたようだが、遂に力尽きてしまったとの報が入ってきたのはまだ新しい話。てなこともあってアイアン・メイデン時代のアルバムとか…って思えばもちろん既に書かれていたのでちょいとマニアックなモノに手を出してみました…って今手に入らないっぽいんで、手っ取り早くYouTubeで聞いてみました「Maiden Japan 」というミニ・アルバムスタイルのライブ盤。しかも1981年の名古屋公演を収録しているというニッチな作品でして、名古屋公演?何故に?とも思うが小さいハコの方が良い音で録れるとか?または突然決まった話なので準備を間に合わせたらたまたま名古屋公演になったとか?しかしまだまだHR/HMがマニアな音楽の時代に来日公演していたからこそ今の日本でのアイアン・メイデン信者の多さがあるとも言えるし、その音にもやっぱり驚く。
もちろんポール・ディアノとクライブ・パーがいた頃の来日公演から4曲を収録したライブ盤で、昔はこういうのが来日記念盤としてよくリリースされてて、コレクションするのも結構たくさんあって大変だった。海外から見たらスーパーレアものだろうし、単体でCD化されることもないから貴重なアイテムなんだよね。んで、この「Maiden Japan 」もCD化されてないらしい。そんなのも簡単に聴けてしまう今の時代、素晴らしい(笑)。ライブの中身はもちろんハジケ飛んだ勢い満点のアイアン・メイデンが聴けて確かに初期のアイアン・メイデンの持ってた攻撃的なスタイルはこの後の面々ではやや薄れているよなと実感する。クライブ・パーのドラミングも的確に細かく叩いてて音を埋めている感じだし、この後からはライブではあまり演奏されなくなった曲ももちろん入ってて正に時代をパッケージしたミニアルバム。完全盤にしてリリースとかないのかな?それとも何かでリリースされてるのかな?あまり調べてないけど、野性味溢れるアイアン・メイデンを楽しめるのが良い。
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