Yes - Time & A Word

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Yes - Time & A Word (1970)
Time & A Word

ピーター・バンクス続き…、ってなことでそっか、初期イエスだな、と。んで、取り出してきたのが「Time & A Word」だが、今改めて知ったのだが、初期イエスってジョン・アンダーソンのバンドだったんだ。演奏面ではクリス・スクワイアに依存するトコロが大きいんだが、曲はジョン・アンダーソンのが多くて、あの人そんな才能あったんだ、とちょっと驚いた。決して軽んじていたワケじゃなかったのだが、とてもそういうシンガーには見えなかったんで…。

 1970年リリースのイエスのセカンドアルバム「Time & A Word」、多分イエス史上で最も無視されているアルバムのひとつかもしれない。結論から書いてしまえば自分は「Yes Album」以降のイエスよりも「Time & A Word」の方が全然好みだ。イエスらしいバンドの音、ってのは「Yes Album」以降に確立されたサウンドだし、それこそが大成功を導いているんだが、偏屈な英国ロックファンの自分には本作でしか聴けないアルバム一枚のバンドという聴き方でこの「Time & A Word」はかなり好きだ。実験精神旺盛だし、やろうとしていることが面白く伝わってくるし、演奏面はそれこそクリス・スクワイアのベースラインに圧倒される。他のメンバーの音が全て修飾でしかないくらいに目立つ、引っ張る、圧巻。対してのトニー・ケイのハモンドも良い味出しててさ…、ピーター・バンクスのギターがやや弱いかとも思うが、こんだけ自己主張するメンツが揃ってしまったらおとなしくもなるか。この頃のジョン・アンダーソンの歌声はまだ自分でも聴ける範疇なので許せる(笑)。

 そして楽曲はかなりバラバラ…だけど、クリス・スクワイアのベースがバンドの音として主張しているからかそこだけはブレずにイエスだな、って感じ。圧巻だね。そして繊細な側面もきちんと紡ぎ出されていてドラマティックな展開もあったりする。何と言ってもドラムはブラッフォードなんだから既に芸の細かさは天下一品。多分自分は完成されたプログレではなくて実験しているプログレが好きなんだろうと思う。だから「Time & A Word」で聴けるイエスの姿勢は実に楽しく聴ける、が、食っていくためにはバンドメンバーを変えないとね…ってことで次作「Yes Album」へと繋がっていくワケだ。








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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
あまり聴かなかった盤です

ファーストは、リアルタイムで グラモフォンから日本盤が出ました。メンバーが 家の前に立ってる写真の日本独自ジャケット。セカンド、サードは、グラモフォン時代に出たのかなあ?2、3は、ワーナーパイオニアになってから買いましたので、分かりません。その中でも セカンドは、もう40年近く聴いてないですから 内容忘れてます(笑)。その後の片鱗が 有るような…それだけ聴くと パッとしないような…

2013/03/21 (Thu) 20:09 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

ものすごく古い話ですが、多分ついこないだのような記憶なんでしょうね。
後追い世代には感覚がわからなくて羨ましい…。
しかし40年聴いてない、って、やっぱマイナーなアルバムなんだ(笑)。

2013/03/23 (Sat) 11:41 | EDIT | REPLY |   

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