Orianthi - Heaven in This Hell

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Orianthi - Heaven in This Hell (2013)
Heaven in This Hell

 やっぱ待ちに待ってたのがリリースされたので期待満々に聴いてて、何か書きたくなったんでまたしても登場させちゃいましたオリアンティ♪ こういう形容詞がたくさん書けるアルバムやアーティストってのはレーベル側もやっぱり売りやすいんだろうな、あちこちでプッシュされてる感じするもん。テイラー・スウィフト並みに売れちゃったら面白いけど、そこはやっぱりロック魂入りすぎてて難しいだろうから、そこそこ売れてシーンで頑張ってくれたら嬉しい。

 「Heaven in This Hell」、新作、だけど新作じゃない、ってか、ちょっと前の記事読んでもらってわかるように半分近くは2011年にリリース済みのミニアルバム「Fire」からの流用なんでどんだけ忙しい中でレコーディングしたんかな?とも思う。ただ、それらの作品も再録音したのかな?アルバムとしての統一感が結構感じられるので、そのヘンはデイヴ・スチュワートのプロデュースマジックかもしれないけど、尖った作品に仕上がってると思う。前作「Believe」がちょっとシーンを狙いすぎてたから、今回の「Heaven in This Hell」は素直にロック的にギタリスト的に出してくれている。

 オリアンティって歌だけ取るとどこかクリッシー・ハインド的なクールさがあって姉御肌的。ギタープレイはもう言わずもがなの人だけど、結構手癖ってのがあって、多用されているのはさすがに3枚半もアルバム聴いてると判ってくる。それにしてもとんでもないプレイばかり。今回は思い切り尖ってるのもあって、シャープでソリッドなプレイからブルージーなプレイに歌のバックでの弾きまくりオブリプレイなどなど、音楽性に比重を置いてギターを弾いている側面が強いかも。一方歌も結構本気で歌っててこれまでのギターメインで歌はあれば、っていう感じからは随分と成長している。こりゃミュージシャンとして楽しみだな。どんだけ自己プロデュース出来るかが今後の面白味かも。「Heaven in This Hell」はアコースティックギターも割と使われているのが更なるチャレンジにも聞こえるし、そりゃあんだけ弾けるんだからクラシックギターだろうとアコギだろうと弾けるだろう。そこはそこで極めないといけない領域があって、そこにも進んでるから、いっその事スパニッシュあたりまで突き進んでみたら面白いかも。

 などなど期待ばかりが先走っちゃって音について書いてないか(笑)。アルバム・タイトル曲はアリス・クーパーとのツアーの賜物で出来た重いリフ…と書きたいけど、実は以前にリリースされていたブラック・サバス風なリフ、「You Don't Wanna Know」はモダンなガット曲だけどアコギ一本のバージョンの方が新鮮味を感じるね。驚きのプレイは「How Do You Sleep?」の超ブルージーな歌とギター・プレイか。ミニアルバム「Fire」の方が生々しいミックスで好きだけど、ここでも曲の骨子は変わらずな意外な一面が聴けるんで歌とギター共にちょっと感動的。

 色々な時の曲と録音が入ってるからか結構多岐に渡る作品集とその時その時に吸収しているプレイなんかが散りばめられている。それもあって幅広いアルバムに仕上がってるかな。ただ不思議なのは新曲群がどれもこれもテイラー・スウィフトの影響を感じるのは何故?単にアメリカでの影響?「Rock」とかタイトルに似合わずメロディがそんな感じでさ…好きだから良いけど(笑)。しかし、ま、個人的には「Fire」の方がオリアンティらしくて好きだな。こっちの「Heaven in This Hell」もプロっぽくてもちろん良いけど。









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フレ
Posted byフレ

Comments 6

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風呂井戸  
ヴォーカルもいいですね

 フレさん、私はうかつだった。このorianthiって、サンタナ・バンドとの姿が頭にあって・・・あれを忘れていました~マイケル・ジャクソンとの「THIS IS IT」ですよね、ありゃ~~~良かったと思い出しました。そうだったんですね。あれがOrianthiでしたね。
 それならばと、さっそく「HEAVEN IN THIS HELL 」仕入れました。しょっぱなのアルバム・タイトル曲もいいですね。そしてやっぱり私的にはブルース調で入る”How do you Sleep?”が最高。そして最後の”If u were here with me”のタイプ、こうしたヴォーカルも良いですわ。

2013/03/18 (Mon) 21:56 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

そうそう、自分も「This Is It」で衝撃受けましたからねっ!
「How Do You Sleep?」はホント最高です。イントロのギターソロからして音が出るか出ないかのところのビブラートがモノ悲しくて味があるしね。「If U Were Here With Me」の歌も正に!結果的に「Fire」収録曲が凄く良かった、ってことに気付いてしまった最近のヘビロテ中…。
ホント、エロティックなギター弾きますよねぇ、この娘♪

2013/03/18 (Mon) 22:46 | EDIT | REPLY |   
akakad  

これ渋くて大好きなんですよ~
実は女性ミュージシャンの好き嫌いがとにかく激しくてここまで気に入ったことがないんです
程よく自然体でクールにもしくは飾らずやってくれる人ってなかなかいませんからね
日本でもYUIとステレオポニー以外いいなと思った歌手がいなかったりします

2014/05/27 (Tue) 23:07 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadoさん

邦人はもう全然わかんないんですが、オリアンティは女性っつうよりももっと男に近い部分ありますからねぇ…。

2014/05/31 (Sat) 21:42 | EDIT | REPLY |   
akakad  

最近のロックどうこうの話でオリアンティのインタビューを思い出したので一部抜粋します

>私にとってロックンロールが体現するものはフリーダム
>バイオレントというよりはパーティーだと思っています
>ドラッグに関して言えば、当時と比べて業界はものすごく健康志向。私もグリーンスムージーのほうがいいし、食材はホールフード店に買いに行くし。ただロックというのは昔も今も、迎合しない生き方、やりたいことをやれている自分を見せる“自信”だと思います。そういう根っこの部分は変わってないと思います(笑)

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130607/1049858/?P=5
インディーズ聞いてると若手は緩くて健康志向なのが多いという実感はあります

2016/01/11 (Mon) 21:03 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadさん

な〜るほどねぇ…、それもそうか。
…てことはやっぱりロックの生きる道はないのかも??

2016/01/11 (Mon) 23:51 | EDIT | REPLY |   

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