Jeff Beck - Guitar Shop

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Jeff Beck - Guitar Shop (1989)
Guitar Shop

 サイモン・フィリップスとトニー・ハイマスってさ…、ベックの「There & Back」でのプレイヤー達だよね?へぇ〜、やっぱりミュージシャンっつうかプレイヤーってのは奏でる音楽によってまるで異なる印象のサウンドが出せるものなんだなぁと改めてそのプレイヤーとしての力量と仕事してのプロフェッショナルさを感じた次第。じゃ、「There & Back」でも聴くか…って思ったけど、トニー・ハイマスの方は1989年に「Guitar Shop」でテリー・ボジオと一緒にベックとトリオでやってるってのもあったんで、そっちにしてみよっか、と。

 「Guitar Shop」…リリース当時から聴いてて全然わからなかった…っつうかインストでテクニカルで全然別の世界からの音だったから理解できなかったと言っても良い。ガキだったしなぁ…。だからさっき聴いてて、コレ、とんでもなくぶっ飛んだアルバムじゃないか、ってことに一発で気付いてしまって昔聴けなかった自分が情けなくなった。もっとその時にこの衝撃に気づいていればギター人生変わっただろうなぁと。別に大した人生送ってないからさほどの変化はないんだろうけど、そんくらい後悔したアルバム…後悔ってのとは違うか。それでもきちんと出会えて良かったアルバム。自分的にジェフ・ベックってのは近年の作品の方が好みだったんで遡る形で徐々に聴いてったんだよね。その前は「Blow By Blow」とか「There & Back」あたりで一度途切れてるし、そもそもインスト系のギターってあまり好きじゃなかったから。「Blow By Blow」がダメだったんだよね。だから以降もそんなイメージを持ったままだったワケだ。今またちゃんと「Blow By Blow」聴き直したら同じような気分になるかも(笑)。

 さて、そんなジェフ・ベックとの邂逅はともかくながら「Guitar Shop」だ。シンプルなトリオでギターを聴かせるためだけにアルバム作ってるって感じだし、それはテリー・ボジオもトニー・ハイマスも皆そうだ。ボジオは見事だなぁ、こういうのやらせると。もちろん圧巻なのはジェフ・ベックの音色豊富なギターのサウンドで、重ねてるんだが、全部違う音色で重ねてるっつうかさ、どうやって音出してるんだ?みたいなのも多くて飽きないように聴けるんだもん。音楽スタイルの好みとかどうでも良くって、音の出し方とか作り方とかそういう世界。ポップスじゃないね。職人芸の域だけど、どう聴いてもスゲえロックな音でさ、カッチョ良い。BGMになるか?ってぇとちょいとうるさすぎて無理だし、そういう聞き方には向かない。即ちロック的でね、面白い。

 しかしリリースされた時は全然違う印象持ったんだよなぁ…、世論もさほど推してなかった気がするし…、ジェフ・ベックのやってた最先端のとんがったサウンドに誰も付いていけなかったのかもしれない。やっぱ凄いミュージシャンだ、この人。進化することを止められないんだもん。




リマスター盤全曲…
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フレ
Posted byフレ

Comments 5

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elmar35  

フレさんなら、多分JeffBeckGroupそれも1期が合うんじゃないでしょうかね?KeithMoon関連だし聴いてるよね?個人的一押しは同2期のRoughAndReadyですが♪♪

2013/03/08 (Fri) 20:37 | EDIT | REPLY |   
zagan  
ホンダ アコード

随分前のブログに買いてたんだけど、これ、車のコマーシャルに使われてた曲が入ってる奴ですよね。
結構好きで、高速クルーズ中に良くかけてました。

なぜか昼間に聴くことが多かったな。

2013/03/08 (Fri) 20:45 | EDIT | REPLY |   
クリタカ  
ベースレス

 ボブ・テンチを最後に専任シンガー探しは諦めました。ワイヤードを最後にピックで弾くのを止めました。スタン・クラークとのプレイを最後に渡り合えるベースマン探しはやめました。でもなぁベースがいないってのはなぁ~ホントにロックなのかなぁと言う疑問は残ります。ギターショップの音は8割はギターの音で占められています。ドラムや鍵盤はオマケ。ロックサウンドはバランスも大事な要素かなとも思いますし、この路線が今日まで延々と引き継がれてますよね。ギターのプレイ自体はもう常人の踏み入れない域に達していると思いますが、バランスがなぁという印象はいま聴いてもあまり変わりませんです、ハイ。ですから、自分がメインではないロジャー・ウォーターズの作品に客演した時など、逆にベックの素晴らしさが浮き立つ様に思えてなりません。

2013/03/08 (Fri) 21:48 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸  
ワイアードよりも・・・・

 私にとっては最もシェフ・ベックが好きになったアルバムがこの「ギター・ショップ」なんです。テリー・ボジオのドラムスも快感だった。90年代の”ワイアード”と宣伝されたが、私にとっては”ワイアード”よりこちらに惹かれました。

2013/03/09 (Sat) 21:03 | EDIT | REPLY |   
フレ  
おぉ…色々な意見が…

>elmar35さん
第一期ってぇと「Truth」「Beck Ola」あたりでしょうか?うん、確かにロックなヘンなんですけど、やっぱり王道と比べると分が悪くて(笑)、だからこそ「Guitar Shop」のような新展開の路線が面白いな〜と言った感じかも。まだ聴き込み足りないだけなんですが(汗)…。

>zaganさん
そうなのかな?疾走感は異常に溢れてるからそうかもしれない(笑)。
高速クルーズ…船!?

>クリタカさん
自分はもうそれと凄い近い感覚で聴いてましたね。ギターのための協奏曲って感じでロックとかバンドとかアンサンブルではないっつう…、でもそれ、誰も出来なかったんだもん。ロックの世界では、ですが。

Roger Watersの「死滅遊戯」の客演は無茶苦茶カッコ良かったです。ぶっ飛びました。ああいうの引き出すもロジャーの才能なんだろうなぁと。

>風呂井戸さん
結構意外だけど凄く納得しました(笑)。自分も「Wired」よりこっちですね。まだまだベックは詰め切れてないんですが…。

2013/03/11 (Mon) 23:08 | EDIT | REPLY |   

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