Kraftwerk - The Man Machine

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Kraftwerk - The Man Machine (1978)
人間解体

 音楽の幅は広い、無限だと言っても良いくらいに広い。別に自分で全てを制覇しようとも思ってないし聴けるとも思っていない。やっぱり好きな部類のサウンドを何度も何度も聴いて血肉にする方を好むから、音楽を聴く大部分の時間はそっちに取られるのだけど、気になる音や新しい世界は常に門戸を広げて聴くようにしている。それが新しくリリースされたものであろうと昔リリースされたものであろうと自分にとっては新しいので年代はあまり関係ないが。面白いのは苦手だと思っていた音にも再挑戦できるというところで、昔聴いてダメだったものも今聴けば、ってのもあるし逆もある。ただ、タイミングによるんだろうってのもあるからあまり決めつけないようにはしているけど、それでもダメなのはダメだったりする(笑)。

 クラフトワークのファーストアルバム「人間解体」は1978年5月にリリースされていてYMOの「Yellow Magic Orchestra」は1978年の11月ってことでやっぱりYMOの方がクラフトワークの影響下にあると考えて良さそうだ。行き着いた結果は同じなのでどちらがエラいってもんでもないんだけどさ、やっぱ頑張れ日本!だったんだけど、しょうがないか。…そんな比較するほど音楽が近いか?と言われると結構困る部分もあって…、圧倒的にYMOの方がキャッチーでポップでメロディアスでシンプルな感じがする。クラフトワークの「人間解体」はもうちょっと凝ってる、っつうかまだ使いこなしていないデジタルサウンドってな雰囲気もあって音楽よりも先にデジタルミュージックっていう側面が出ているからかもしれん。ツールになってないってことですな。そりゃましょうがないんだけど、そんな違い。

 んで、この音世界、脈々と今でも続いている伝統世界なんだよな。テクノってったら今じゃパフュームだし…いや、違うか(笑)、ケミカル・ブラザーズ?よく知らないけど…、まぁ、トランスやハウスなんてのも延長線上なんだろうから登場スべくして登場しているサウンドらしい。もちろん自分とはどんどん無縁になっていくのでせいぜいクラフトワークくらいしか聴けないんだが…、聴いていて「へぇ〜」とは思うけど、熱狂はしないし飽きてきて眠くなる。ただ音楽演る側に経つとたっぷりとヒントが詰め込まれていて面白い。こういうのって難しいな。リアルタイムで響いた人達ってセンス良いなぁ…と思う。




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フレ
Posted byフレ

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風呂井戸  
私はリアルタイム

 いやはや、懐かしが続きますね。お恥ずかしいながら私はリアルタイム組です。このアルバムはLPで大切に保存中です。そうなんです・・・今でもターンテーブルは健在で、時に乗せることもあるんです。当時のLPは物価からみれば今で言えば1枚5000円以上になりますから大切にしているのは当たり前なんです(笑)。
 この当時のLPの帯には、”機械文明に支配された世界を鋭く描写するクラフトワークのエレクトロニクス・サウンド! 宇宙時代に向けて、クラフトワークが文明社会の警告を発したスペース・メッセージ!!”と・・・・。しかし彼等は60年代から電子音を音楽として作り上げようとしていた訳で、テクノ・ポップ・ブームの10年前になるんですね。

2013/03/02 (Sat) 22:39 | EDIT | REPLY |   
フレ  

当時のLPって今の物価でそんなんですか(笑)。でも、そうかも…。
いやいや、好きなアルバム思い出深いアルバムは取っておくべきものですよ…。
しかし大層な帯の叩き文句が時代を物語ってて素敵です♪
テクノポップより全然前にやってるんだもんなぁ、凄いですよドイツはやっぱ。
でも、商業で上手く売ったのが日本だった、ってことでしょうかね。

しかし風呂井戸さんがお気に入りってのは意外(笑)。

2013/03/03 (Sun) 22:17 | EDIT | REPLY |   

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