Yellow Magic Orchestra - Yellow Magic Orchestra

しかし思い出してみればガキの頃は色々と両極端で面白かったな。YMOなんて自分はもう全然受け付けなくってもっと生々しいロックの方を好んでたからRCサクセションだったんだけど、それよりももっとハードなのが好きだったし、R&R的なのが好みだったもん。一方友人関係ってのは多岐に渡ってるからYMOとか好きな奴もいるわけでさ、面白かったな。何度か聴かされて自分はこの音世界はダメだって自覚したから聴かなかったけど、いつしか多少は耳にするようにはなってはいた。それでもYMO散会コンサートと共にどうでも良くなったんだが(笑)。だからアルバム通して真面目に聴いたってことが実はほとんどない。スネークマンショーあたりだと聴いてたけど、YMOのアルバムとなると…って感じだ。
ここ最近ドイツもののハードロック中心に聴いてることが多くなったのを思うと昔ドイツってのはクラウトロック的なヘンなのばかりってイメージだったのが実は違った、ってのと同じく日本でもYMOみたいなのがあって世界に知られてて、でも日本のロックって他にも独自進化モノがあって、って考えると面白いな、とか。クラウトロックにしてもYMOにしてもその国の極端な部分だけが世界に知られているだけ、それは多分アメリカや英国ではなかなかない世界だから、ってことだろう。しかも凄いのはYMOが最先端だったってこと。1978年の最初のアルバム「Yellow Magic Orchestra」を改めて聴いてみた思う…、スゲェ人達だ、これ、って。昔はそうは全く思わなかったけどこんだけ時間経って色々耳にした後に聴くアルバムとしては凄い、と思った。
どこかアジア的なメロディーが奏でられているけど無機質的なメロディ、それでも曲がきちんとテーマと感情を伝えているのはさすが坂本龍一さんってトコなんだろうな、と改めて実感。大して聴いたことないけど坂本龍一的音世界だな、ってのは何となくわかる。そして今でも通じるこのテクノ世界、やっぱスゲェなぁ…。好みかどうかは別としてそう思う。好きじゃなくても何回も聴きたくなる音だもん。結局のところが主旋律のメロディアスさと面白さがどんだけ響くかってトコなんだが、軽さがBGM的に聴ける幅広さを出しているし、じっくり聴けばベースラインとか凄いしさ、YMOって坂本龍一はわかるけど細野さんとか高橋さんとかプレイヤー以上の機能あるのかな…なんて思ったりもしたが、しっかりと天才ミュージシャンを出してくれているじゃないか。自分の甘さを再認識。細野さんってどんなベースラインでも弾けるんだろうなぁ、とこういうの聴いてると思う。
そして知られている作品「東風」や「中国女」などの世界に入って行くと音のゴージャスさにも耳を奪われる。ゴージャスさ、っつうか多彩さは見事だよなぁ…やっぱ凄い人達の凄いバンドだったんだ。絶対自分じゃできない世界だもん。そういえばその昔の友人はこれで当時超高価だったDX-7を買って鍵盤に染まっていってたなぁ…。
- 関連記事
-
- 坂本 龍一 - 千のナイフ
- Yellow Magic Orchestra - Yellow Magic Orchestra
- 細野 晴臣 - ナムコ・ビデオ・ゲーム・ミュージック