Cardeilhac - Cardeilhac

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Cardeilhac - Cardeilhac (1973)


 ふと思った…、これからの時代にロックに入ってくる人達って何をどうやって聴いて行くのだろう?そしてどうやって集めていくのだろう?と。CD時代も崩壊してきたことでコンテンツだけでのコレクションになるのであれば何とも味気のないコレクトになるような気もするんだよな。ナントカの別ミックスやバージョン違い、なんてのがデジタルデータで一覧化したものを集めて「持ってる」ってことになるのだろうか。ジャケット違いなどもJPEGで持ってる、ってことになるんだろう。う〜ん、まぁ、古物収集家の世界行く必要はないと思うが、果たしてどうなっていくのかな〜なんて。さて、自分は?確かにCDじゃなくてデジタルデータのDL購入でもいいか、っていう部分増えてきたし、実際そうなってる…、そんなもんか。なにか違うけど。

 スイスのCardeilhacというハードロック?プログレバンド?自分的にはコメディバンドに近いとすら思ってるが、ジャケットがコミカルだし聴いた音もコミカルで真面目にハードロックのカッコ良さを云々というモンじゃない気がしててさ。「Cardeilhac」というアルバムの話だが、結構アーティスティックなジャケットでしょ?見事に裏切らない音が出てくるので、ハマるトコは多いです。1973年頃の自主制作盤らしく普通には手に入らないというアイテムなのでYouTubeでひたすら、っつう話だが、そういう事情を鑑みてなのか全曲バラバラだけどアップされてて助かる。アイテムは後で手に入れるとしてもまずはどんなんか聴けるっつうのが良い時代だ。昔はそんなのなかったからこそ面白かったけど。

 これがね、単純にハードロック的なバンドだと思うんだよ。ただ、時代が1973年って事はかなり早い時期にこの音世界を作り上げていたって事なので、もしかしたら先見の明アリかも。ベースラインの多彩さが面白いが、他の楽器にプロフェッショナルさがやや不足しているのかミックスが悪いせいでそう聞こえるのか…、自主制作的なアルバムの作りってのがよく分かる。ただ、曲は良く練られていてちょいとプログレッシブな、と言うか英国ごった煮的な混ぜ方してるのでテンポも変わるし展開もあったりして面白い。しかしこのギターの音、もちっとなんとかしてくれよ。

 スイスってそんなにロックバンドのイメージないなぁ…、でもこんな時代からこれだけの音やってたのか。ま、化け物Islandがあった国だから何がいても驚くことはないんだろうけど、この音ってスイスらしさなのかな。多分違うだろう。





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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
玩物喪志

今はYouTubeもあるから内容をある程度吟味してから買いますが、昔はCDショップでハードロックとして紹介されているバンドを見かけると、とりあえず買っていました。
ですからこの種のマイナーバンドがだいぶ家にころがっているのですが、ほとんど内容を覚えておらず文字通り死蔵になってしまっています。
Rhapsody Swedenはかなり満足できる内容でしたが、Cardeilhacはちょっと微妙ですね。
それでも70年代のバンドには、バンドとしての個性を感じられるものが多いので聴いていて飽きることがありません。
80年代以降になると細分化が進み、かえって他のバンドのコピーに過ぎないような存在が増えていると感じます。

2013/02/21 (Thu) 07:44 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

ホントに今の時代は助かりますが、ただ、ワクワクドキドキ感がないのは勿体無いですね。
若いウチはあのスリリングさがレコードとの対面の楽しみでもあったんで…。
80年代以降失速するロックは細分化のせいとも言えますかね。集約されてしまった感もあるし…。
しかしこのバンド…、う〜む、としか言えないのが本音です(笑)。

2013/02/22 (Fri) 20:23 | EDIT | REPLY |   

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